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紙の被覆資材 KSB148発売 アグロカネショウ2023年3月24日

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アグロカネショウ株式会社は3月23日、東京都内で会見し、土壌消毒用シート「KSB148」を4月から販売することを明らかにした。土壌消毒剤をつかう期間での使用を想定した紙を原料とした被覆資材で、除去作業を省力化できる。バスアミド微粒剤などの土壌消毒剤有効成分を土壌中に留めるガスバリア性能があるという。

【01】KSB148発売 「KSB148」を手にする櫛引博敬社長.jpg

「KSB148」を手にする櫛引博敬社長

紙なので、使用後は、「KSB148」の上からロータリーですき込み、混和させ、崩壊させることができるので除去のための労力がかからない。裏面に特殊な加工を施しており、一定の防水力もあり、露地栽培でも対応できる。

【02】KSB148発売 農地に敷かれたKSB148.jpg

農地に敷かれた「KSB148」(アグロカネショウ社提供)

「紙で出来た」「すき込みができる」「バリア性がある」の3つの特徴の頭文字と「1.48m×100m/本(約11kg)」という規格から、社員が案を出し合い「KSB148」との商品名にした。被覆資材については除去作業に労力がかかること、廃棄コストが増大していることから、紙を活用できないかと検討を開始し、開発に約8年かけて商品化した。5年後に1000ヘクタールの出荷数量を目指す。

同社は農薬メーカーで、農水省が進める「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、さまざまな試みに取り組んでおり、紙を原料とした農業資材を販売するのは初。

【03】KSB148発売上からすき込むおとでKSB148を混和する.jpg

上からすき込み「KSB148」を混和する(アグロカネショウ社提供)

櫛引博敬社長は「シートの回収、処分の部分で、環境問題に配慮した当社の唯一無二の商品だ。『どこまでも農家とともに』が当社のスローガンであり、農家の作業効率の向上を含め、一歩一歩農家に近づける資材になっていきたい」と話した。

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