マダニ・ヤマビル駆除にケルヒャー「温水除草システム」活用2023年4月19日
清掃機器の大手メーカーでドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャー ジャパンは、日本大学薬学部と山梨県早川町が進める、ケルヒャーの「温水除草システム」を活用したマダニやヤマビル駆除の調査研究に協力している。
マダニは、山地や草地に生息し、死亡例のある感染症を媒介するケースがある。また、ヤマビルは、吸血されると血が止まりにくく、かゆみを引き起こす。
マダニとヤマビルはシカやイノシシなどに寄生して運ばれ、近年その分布域が拡大。日本各地で人里や農地に姿を現和すことが増えた野生動物がマダニなどを運ぶケースもあり、草むらを散歩したペットだけでなく、人も吸血されることがある。
地表、経過温度測定(左上)、マダニ(左下)とヤマビル、
専用ノズル(WR 50)を使用してヤマビルを除去(右)
日本大学薬学部小方昌平助教、渡部浩平助教、小山由美専任講師らは、早川町と連携して温水の噴射を利用したマダニとヤマビルを駆除する研究、およびその土壌環境への影響調査を進めている。
ケルヒャーの温水除草システムは、最適な一定の温度を維持する機能がある温水高圧洗浄機に、場所にあわせて均一な温水を効率よく散布できる専用ノズルで、薬品(除草剤、農薬)を使用しないため、人体や農作物、家畜に与える影響もなく、安全で環境に優しく害虫を駆除することができる。
温水高圧洗浄機(HDS 1000 BE)に専用ノズル(WR 50)で スピーディに害虫を駆除
今回の実証検証では、温水除草システムにより吐出45度~95度で温水を地表に撒き、経過温度測定し、この温度でヤマビルの死滅状況を観察。また、ヤマビルの群生している場所での駆除実験などを行い、害虫の個体数を減らす有効な手法の確立を目指している。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日