マイクロプラ殻を出さずにペースト一発肥料 水稲生育試験を全国54か所で実施 三菱マヒンドラ農機2023年4月20日
三菱マヒンドラ農機は、マイクロプラスチック殻を出さないペースト一発肥料を使った水稲の生育試験実施。今年度は青森から鹿児島まで全国37府県、計54か所のほ場で実施する。
ペースト一発施肥による田植えは2022年、長岡市(新潟)、岡山市、矢板市(栃木)などのほ場で実施した実証試験で、玄米収量が各県平均に対して11~24%の増量となり、食味スコアについてもすべて「良」(80以上)と良好だった。この結果により、ペースト一発施肥による田植えは、粒状一発肥料の課題であるプラスチック被覆殻の流出と無縁であるだけでなく、水稲の生産性においても平均を上回る成果を上げることが示された。
2022年のペースト一発施肥実証実験
今年度は、この生育試験を全国規模で実施することで、各地域でペースト一発肥料の有効性を確認。その結果を地元の農家や農業関連団体と共有することで、さらなる理解の促進と浸透を図る。
水稲栽培においては、これまでプラスチック被覆殻で覆われた粒状一発肥料が一般的に使われてきたが、近年は水田から流出するマイクロプラスチック殻が問題視されている。
業界で初めて1974年に、ペースト側条施肥機を開発・発売した同社は、環境負荷の低いペースト肥料を用いた農法に長年取組んできた。マイクロプラスチック問題の解消と化学肥料の削減に寄与できることから、2022年11月にペースト施肥対応の田植機が「みどりの食料システム戦略」の認定事業に選定。ペースト肥料には、雨でも田植え作業ができるなどのメリットもある。
また、同社の紙マルチ田植え機も、抑草効果により無農薬の有機栽培を可能にすることから、2030年までに化学農薬の使用50%削減することを目標の一つとする「みどりの食糧システム戦略」対象事業に選定されている。紙マルチ機でも、ペースト施肥の使用は可能。
◎2023年度の生育試験の概要
期間:4月上旬〜11月上旬。一部ほ場で既に植付を開始。
ほ場:青森県から鹿児島県まで全国37府県の54ほ圃場
結果公表:各地生育状況は、随時HP特設ページへアップを予定
生育結果発表:2024年初めを予定。
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