初の国産小型ディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」10月に発売 三菱マヒンドラ農機2023年5月30日
三菱マヒンドラ農機(島根県松江市)は、需要が高まっている耕耘用作業機ディスクハローの小型機を45〜60馬力のトラクター向けに開発し、初の国産ショートディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」として10月に発売する。
三菱ディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」
人手不足が深刻な国内の農作物生産現場では大規模化のため、より高効率な農業機械が求められている。同社が2020年に発売したトルコのヒサルラー社製ディスクハローは、高効率、低燃費、高いコストパフォーマンスで、販売台数は導入開始から3年で2倍以上に伸びている。
そこで同社はこのほど、大型トラクター対応機として好評なこのディスクハローを、市場のボリュームゾーンである中型トラクター向けの商品として独自に開発し、国内で生産販売する。
ディスクハローは、トラクターの動力を使わずに作業機の重さを利用し、円盤型のディスクで土を切るようにして粗耕起や緑肥・雑草の鋤き込みが高速でできる作業機。大型のトラクター向けの輸入製品がほとんどで、多くは北海道などの大規模圃場で使われているが、新製品は、本州で多く利用される45〜60馬力のトラクターで使える唯一の国産ショートディスクタイプ・ディスクハローとなる。
緑肥の鋤き込みも高速で行える
大型のディスクハローをそのまま小型化するのでは、50馬力クラスのトラクターには重すぎて使えず、逆に50馬力用に軽量化すると耕耘部(ディスク)の接地圧不足になり十分な耕耘深度を得られない。新製品では、独自の構造により軽量化と耕耘深度を両立することに成功。また、耕耘幅も対応するトラクタートレッドに適した2メートル幅とすることで、高い作業性を発揮する。
なお、「KUSANAGI」のネーミングは、同社が本社を置く出雲国の神話に登場する草薙の剣から命名。同製品を製造する出雲地方を連想する名前で、草を切る性能の高さを表現している。価格は134万2000円(税込)。
KUSANAGI、ロータリー耕耘作業比較
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