AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」ルートレックがクボタの子会社に2023年7月5日
ルートレック・ネットワークス(神奈川県川崎市)は7月4日、農業機械や環境インフラを提供するクボタ(大阪市浪速区)の連結子会社となったことを発表した。
同社は、農業における高齢化や担い手不足、収益性向上を解決するため、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を開発。
2015年の本格出荷以降、国内外の農家・農業試験場にて累計370台以上を導入してきた。また、農業におけるCO2排出や地下水汚染等の環境問題に着目し、必要なときに必要な量を自動で潅水・施肥する栽培手法や、化学肥料の供給量及びCO2排出量を見える化する機能などで、農業に関わる社会問題と環境問題の解決に向けて取り組んでいる。
2021年に、ハウス栽培でのスマート農業の普及を目的としてクボタから出資を受け、オープンイノベーション型共同実証圃場「Kubota Incubation Farm」での共同実証を通じて連携を深めてきた。
今回の子会社化により、さらに連携を強化し、新規就農者への導入推進、顧客サポート体制の構築、ハウス栽培のスマート化の体系化などの普及・拡大を進める。
今後は、肥料等の資材調達やゼロアグリを使用して栽培された生産物のブランド化・販売等を通じて、農業全体のバリューチェーンへのアプローチも予定。さらに、中長期的にはゼロアグリのアジアモンスーン地域を中心とした普及に向けて取り組む。
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