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最新技術の進化実感 国内外114社1700点を展示 国際農機展2023 北海道・帯広2023年7月11日

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「農業への挑戦 北の大地」からをテーマに「第35回国際農業機械展」が7月6日から10日まで北海道帯広市で開かれた。国際的に食料安全保障がクローズアップされているなか、持続可能で生産性の高い農業の実現に向け、スマート農機など最新技術に農業者を始め関係者は熱心に会場を回っていた。

大型農機が並んだ会場大型農機が並んだ会場

国内最大規模の展示会で4年ごとに開催している。今回はコロナ禍の影響で5年ぶりの開催となった。主催はホクレンや北海道農業機械工業会、十勝農業機械協議会。国内外の114社・団体が最新の情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業機械や作業機など、約1700点を展示した。

開会式で有塚利宣開催委員会会長は「今回は人工知能を搭載した作業機など世界レベルに達した技術が展示されている。国家の安全保障は食料の安全保障にある。農業機械は農業の大切な心強いパートナー。パートナーと一緒になってこれからの日本農業を支えていきたい」などとあいさつした。

開会式の様子開会式の様子

来賓として出席した農水省の藤木眞也大臣政務官は、人口が減少するなか、持続可能で強固な食料供給基盤の確立のため、生産性の高い農業が求められているとして、その実現のため、最新の技術が集結したこの農機展は「農業者と農機関係者が、これからの日本農業の可能性について直接意見交換できる貴重な機会」と期待を寄せた。

北海道の土屋俊亮副知事は北海道のカロリーベース自給率は217%、十勝は1100%であることを紹介し、食料安保がクローズアップされるなか「北海道に対する期待がますます高まるとともに責務も大きくなっている」として道としても農業者、農村を元気にしていくための環境を整えていくなどとあいさつした。

ホクレンの篠原末治会長はこの5年間でスマート農業が現場に続々と導入され「全道で1万台近いトラクターで自動操舵などICT技術が組み込まれている」ことを紹介し、労働力不足を解消する技術によって農業を進化させると強調した。

開催地である帯広市の米沢則寿市長は明治16年に始まった十勝開拓の歴史に触れ「先人たちは未来を信じ多くの苦難を乗り越え十勝帯広を築いた。開拓から140年、国内を代表する食料生産基地となった。さらなる発展を期待する」と述べた。

農機展は入場無料。主催者側では約15万人の来場を見込んだ。

展示された先端技術はAIの活用やGPSをベースにさらに省力化、効率化を図る機械など。AIを活用した乳用牛個体管理システムや、収穫した馬鈴薯と石や土塊との選別機や、ほ場の大きさに合わせて自動で伸縮するブームスプレーヤーなどが展示されていた。

「フードバレーとかち食彩祭2023」には60店が出展した「フードバレーとかち食彩祭2023」には60店が出展した

また、農機展に合わせて「フードバレーとかち食彩祭2023」も同時開催され、十勝産食材を使ったブランド牛肉の串焼きやステーキ、十勝産原料のクラフトビールや地サイダー、名物の豚丼など来場者は十勝の食を楽しんだ。

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