猛暑対策を強化 バイオスティミュラント資材を使用開始 JA東京あおば2023年7月11日
JA東京あおば石神井地区アグリセンター(東京都練馬区)は、昨夏の猛暑による管内農作物の高温障害事例を教訓に、今夏の作物栽培の高温・乾燥対策を強化。その一環で5月から、管内の練馬区内の野菜農家の畑で、アクプランタ(東京都文京区)が開発したバイオスティミュラント資材「スキーポンアグリ」の使用を始めた。
バイオスティミュラントは、農薬、肥料、土壌改良資材など、従来の農業対策に次ぐ技術。植物が本来持つ作用を刺激することで、気候や土壌からのストレスやダメージへの耐性を高める。「スキーポンアグリ」は、酢酸(酢の主成分)の作用を活用したバイオスティミュラント資材で、酢酸の作用で、植物の乾燥や高温への耐性を高め、収量や品質の維持、節水につなげる。
6月20日に発表された気象庁の3か月予報によると、7〜9月の気温は全国的に平年より高いことが予想され、高温障害などによる農作物の影響が懸念されている。都内でも近年、気候変動や都市部のヒートアイランド現象の影響で猛暑が続き、作物の生育の遅れや枯死、品質低下など「高温障害」が発生。収穫量の減少や出荷の遅れが顕在化しているほか、高温下での農作業を減らすための効率化も求められている。
JA東京あおばによる「高温・乾燥障害」から農作物を守る対策としては、9月までの高温期のトマトやサツマイモ、ネギなどの栽培で、苗を畑に植え替える「定植」の際に「スキーポンアグリ」を使用。また、8農家の協力を得て、スキーポンアグリを使った作物と、従来の方法で栽培した作物の生育を比較する試験を実施する。さらに、梅雨明け後の7月中旬、同JA、アクプランタ、農家の3者が集まり、スキーポンアグリを散布した作物の生育状況や収量の結果の確認・ヒアリングを行う。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日