農機自動操舵システム最新モデル「FJDAT2」販売開始 セキド2023年7月24日
セキドは、農業機械用後付け自動操舵システムで、トラクターや田植え機など農機に取り付けて、農作業を効率化・省力化するFJDynamics(FJD)社の新製品「FJDAT2(エイティーツー)農機自動操作システム」(AT2)の販売を開始した。メーカーやサイズ、年式を問わず、様々なトラクターや農機に後付けが可能。新型では小型化と機器の統合で取り付けが簡単になり、コントローラーの操作性や外部機器との接続性が向上した。
FJD農機自動操舵システムは、RTK-GNSS方式の測位システムと自社開発の高精度ステアリングモーターにより、低コストかつ技術習熟が不要で業界最高水準の誤差±2.5cmの操作精度を実現する。2019年11月に販売開始したFJD農機自動操作システムは、僅か3年半で世界120か国以上に販売体制を確立し、累計10万台超を販売。今年度から先行してAT2を販売している海外市場では、約半年間で3万台超を販売している。
セキドは自動操縦による農薬・肥料が散布できるDJI製農業用ドローンの導入実績が多く、農機自動操舵やドローンの自動操縦に欠かせない測位システム「ネットワークRTK」や関連するアプリケーションについての知見があることから、より多角的で効率的な農作業の省力化を提供するため、2021年からFJD農機自動操舵システムを販売している。
メーカーやサイズ問わずどんなトラクターや農機でも取付OK
FJD農機自動操舵システムは、農業用ドローンを導入済みの農業従事者の要望にも合い、耕起・作付け・防除・収穫などより多くの作業に対応するスマート農業を幅広く提案。システムの取付け作業から納品時の製品説明まで専門業者による全国対応で、初めてのスマート農業導入をサポートする。
また、ホイールトラクターはもちろん、フルクローラーやハーフクローラートラクターにも多くの取付実績があり、トラクターのほか、田植え機、ブームスプレーヤー、コンバイン、各種移植機など様々な農機への取付が可能。従来モデルのFJDAT1ではトラクター用と田植機用の2種類の展開だったが、新製品のAT2は1種類ですべての農機に取付けられる。
測位システムとの接続
◎FJDAT2農機自動操舵システムの特徴
■メーカーやサイズ問わずどんなトラクターや農機でも取付OK
■製品構成
1.タッチパネルモニター式コントローラー(ControlTerminal)
2.電動モーター付きハンドル(ElectricSteerlingWheel)
3.IMU内蔵GNSSアンテナ(GNSSReceiver)
・用途に応じて別売りオプションパーツを展開
1.ホール型角度センサー(AngleSensor)
時速0.3キロ以下の超低速での作業を必要とする農機へ取付可能
2.モニターカメラ
モニター上にワイプ画面で写し出す事が可能
3.物理/Bluetoothボタン
タッチパネル以外での操作も可能
■タッチパネルモニター式コントローラー(ControlTerminal)の機能が大幅UP
1.従来モデルのAT1に比べ、画面専有面積が46%大きくなりコンパクトに、さらに30%の軽量化
2.UIが改善され、メニューがアイコン化され見やすくなり、頻繁に利用するメニューへのアクセス性UP
3.モニターの起動スピードが改善
4.BluetoothRTKモジュールが内蔵されParaniの購入が不要に ※ホクレンRTKサービスへ直接接続が可能
■ソフトウェアによる操作機能もどんどん拡充
1.従来モデルのAT1でも利用可能な隣接ターン(AUX-Turn)やUターン
2.新たに追加された機能として「曲線の平行移動」や「タスク中でもパラメータ設定」に対応
3.今後の追加機能として「曲線ベースラインの拡張(現在の位置まで平行移動)」機能などを予定
■ハンドルは2サイズ
従来モデルのAT1と同サイズ(直径370mm)のハンドルのほか、ひと回り大きなサイズ(直径410mm)の純正ハンドルも追加
■測位システムとの接続
AT2では「RTK-GNSS」ならびに「ネットワーク型RTK-GNSS(VRS方式)」への接続が必須。
・FAGネットワークRTK基地局
・センチメートル級測位サービスichimill(イチミル)
・docomoIoT高精度GNSS位置情報サービス
・ホクレンRTKシステム
■ISOBUS連携
今後は農機メーカーとのISOBUS連携を準備中。ヨーロッパの農機メーカーとは既に連携済みで、メーカー独自の仕様と連携を図った実績も多数あり。
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