萎凋病に強く、生育旺盛な早生ミズナ「都むすめ」種子を新発売 タキイ種苗2023年7月25日
タキイ種苗は2023年度新品種として、萎凋(いちょう)病に強く、生育旺盛で収量性と作業性にすぐれる早生ミズナ「都むすめ」を発売する。
新品種のミズナ「都むすめ」
近年の気象変動の影響により、ミズナの生産現場ではこれまでの栽培管理が通用しない場面が増えてきた。 特に7~9月の出荷は高温による生育停滞、潅水量の増加による腐敗や店もちの低下、連作の影響による萎凋(萎黄病)の発生などにより安定した栽培が難しくなっている。
一方、収穫・調製作業に時間のかかる軟弱野菜では、時間当たりにどれだけの束数ができるかが、出荷量を決める大きな要因。特に分けつ(わき芽)が多く発生するミズナは、ホウレンソウやコマツナに比べて収穫・調製の時間がかかり、作業時間の短縮は品種を決定する重要なポイントとなる。「都むすめ」は、ストレスのかかる高温期や低温期でも旺盛で安定して生育し、作業性が高く、萎凋病に強い早生品種を目標に育成が進められた。
「都むすめ」小袋(4ML)は352円、20MLは792円、2DLスタンドパックは7260円、L5000粒は3080円。いずれも税込。
◎「都むすめ」の品種特性
生育旺盛で株張りのよい早生種
生育旺盛で株張りと株ぞろいにすぐれ、生育遅延が起こりやすい高温期や生育が緩慢になる低温期でも安定して生育する。葉はやや厚めで葉軸はしっかりしており、高温期の腐敗やずるけ(袋詰め後の腐敗)の発生、低温期の寒さ傷みに対しても強い品種。葉色は色つやのよい濃緑色。葉軸は白色でコントラストが鮮やかで、見ばえがよい。
収穫調製作業が容易
草姿は立性で小さな分けつの発生が少なく株元のまとまりがよいため、隣の株との葉の絡みが少なく収穫作業が容易。特に、高温期に発生しやすい節間伸長(とり足、タコ足)の発生が極めて少ないため、調整後の歩どまりも高く調製作業がはかどる。
萎凋病(萎黄病)に強い
連作などの影響で主力産地で問題となっている病害にフザリウム菌による萎凋病がある。同種は耐病性があり、萎凋病が発生しやすい夏場の栽培に適している。
適期表
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日