白さび病と萎黄病に強耐病性 コマツナ「夏蒼天」種子を新発売 タキイ種苗2023年7月26日
タキイ種苗は2023年度新品種として、耐暑性に優れる多収種のコマツナ「夏蒼天」を発売する。
新品種のコマツナ「夏蒼天」
コマツナは、栽培が比較的容易で、栽培期間が短く年間で最大7、8回の作付け可能なため、周年での雇用型経営で規模を拡大しやすい。
また、耐暑性を生かして夏場の葉物野菜の安定出荷が可能なことから、近年の作付面積、出荷量ともに増加傾向にある。一方で、ほかの軟弱野菜同様に出荷・調製作業の時間がかかるため、時間当たりにどれだけの袋数、束数ができるかが出荷量を決めるポイントで、大規模化を進めるには、収量性と収穫作業性を兼ね備えた収益性の高い品種が求められる。
また、近年の異常気象の影響で、特に高温期の収穫では徒長による株張りの低下、石灰欠乏症やカッピングなどの生理障害の発生など安定した栽培が難しくなっている。
新品種の「夏蒼天」は、高温期の栽培でも株張りが優れて収穫・調製作業がしやすく、在圃性・耐暑性にも優れ、生理障害や病害に強い耐性をもつ品種の育成を目標に開発が進められた。「夏蒼天」小袋(5ML)は352円、20MLは638円、2DLスタンドパックは5830円。いずれも税込。
◎「夏蒼天」の品種特性
収量性・作業性・在圃性にすぐれる夏どり晩生種
①葉柄が太り、葉枚数が多いため収量性がすぐれる。
②草姿が立性で葉柄が折れにくいため収穫調製作業が容易。
③生育がじっくりしており、徒長しやすい時期の栽培でも葉柄が間伸びしくいため在圃性にすぐれる。
耐暑性にすぐれ生理障害に強い
耐暑性があり、高温期の栽培でも石灰欠乏症やカッピングに強いため、夏どり栽培での良品出荷が可能。
萎黄病と白さび病に強い耐病性をもつ
夏どり栽培で問題になる萎黄病と、多湿条件で発生しやすい白さび病に強度の耐病性をもち、安定した栽培が見込める。
濃緑平滑葉で葉ぞろいがよく荷姿が美しい
葉色は濃緑色でテリがあり、葉面はシワが少なく平滑葉。葉と軸のバランスや葉ぞろいがよいため、束ね・袋詰めしたときの荷姿が美しく商品性にすぐれる。
適期表
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