耐寒性に優れる秋冬どり種 ニンジン「冬ちあき」種子を新発売 タキイ種苗2023年7月27日
タキイ種苗は2023年度新品種として、そろいよく、耐寒性に優れる秋冬どりニンジン「冬ちあき」を発売する。
新品種のニンジン「冬ちあき」
ニンジンは播種から収穫までの栽培期間が長く、生育環境の影響を受けやすい品目。
特に露地での栽培となる夏まき秋冬どりは、近年の気象変動により、猛暑や豪雨、台風の襲来、干ばつ、暖冬、寒波など様々な環境ストレスが増加し、作柄が不安定となっている。
一方、生産の現場では作付け規模拡大が進み、播種から栽培管理、収穫出荷まで一連の作業の大規模な機械化が進んでいる。
新品種の「冬ちあき」は、数年間にわたり関東や九州の主要な産地で幅広く試験栽培が行なわれ、幅広い環境に適応できる生育の安定性と、機械化への適応能力を高いレベルで併せ持つ品種として育成された。「冬ちあき」L1万粒は6710円(税込)。
◎「冬ちあき」の品種特性
①形状のまとまりがよい中早生種
尻詰まりがよく、肥大の安定した中早生種。暑さ寒さに強く、幅広い土壌に適応し、形状の乱れが少なく、適期収穫でM/L規格によくそろい、秀品率が高い品種。
②初期生育が旺盛で作りやすい
夏まき栽培は播種時期が高温条件となるが、発芽ぞろいがよく、初期生育が旺盛なため欠株になりにくく、栽培安定性にすぐれた作りやすい品種。
③機械化栽培に適する
生育初期から草姿立性で中耕や土寄せ、薬剤散布など栽培管理が行いやすい品種。また、収穫時期に葉が伸び過ぎず、葉軸はしっかりしており、耐寒性にすぐれるためニンジン収穫機を用いた機械収穫に適している。さらに肉質が緻密で割れにくく、収穫時や洗浄および選別時のひび割れの発生が少ないため歩どまりも良好。
④根色濃く、肌がなめらかで食味良好
肌がなめらかでツヤがあり、根色は表皮から芯まできれいな赤みのある鮮紅色。みずみずしい食感で臭みが少ないため、食味にすぐれる。根形はやや肩張りで、尻部の肉付きが良い円筒形状のため調理しやすく、幅広い用途の業務加工に適した商品性の高い品種。
適期表
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