増加するココピート需要に対応 インド新工場が7月から稼働 ココカラ2023年8月3日
日本におけるココピート生産販売のパイオニア、ココカラ合同会社は7月、インドに「ココカラインド セーラム工場」を新たに設立した。増加するココピートの需要に向け、新工場は新規設備を備え、より安定的な製品提供を図る。
インドに新設された「ココカラインド セーラム工場」
同社は2016年の設立以来、品質にこだわったココピート(ヤシガラを原料とした天然有機質100%の有機培土)を農家に提供してきた。2021年にはJETROの支援により、インドのヴィルタサンパッティに小型ココピート製造機を設置。近隣の小規模ココナッツ農家が各自のココナッツを持ち込んでココピートを共同製造できるシステムを構築した。
毎年多くの農家が同社のココピートを利用しており、その認知度向上と共に商品需要も高まり、より安定した製品の供給体制が必要となった。そこで、これまで所有していたヴィルタサンパッティの敷地を3エーカーから10エーカーに拡大。新たに13×17×6.5m(高さ)のシーヴィングエリアと、22×24×10m(高さ)のメイン生産工場を設置し、最新の機材を導入することで年間を通してさらに安定した製品供給ができる体制を構築した。
今回の工場拡大は、近郊のココナッツ農家の新たな雇用を産み、安定した生活をサポート。同社はインドのココナッツ農業活性化を通じて、持続可能な生産ができるための施策強化、農村部の雇用創出にも積極的に取り組む。
◎新工場の特徴
原料から製品までの一貫生産
これまでの簡易設備では、ココナッツを粉砕してココピート粒を作る工程までしか行えず、その原料を別の製品加工工場まで運んでいた。新たに導入した機械では、5キロブロックとLCBの最終パッキング作業まで一貫した作業が可能となり、また1cm、5mmなど様々なサイズのチップも自社工場で製造可能になった。
川崎ポンプ新システムを導入
新しい設備として、日本から取り寄せた川崎ポンプの「Axial piston pump」の導入。このポンプでオイルの量を調整することにより、生産キャパシティをコントロールできるほか、ERコントローラーによって節電率が50%に抑えられる。
10エーカーの敷地面積を生かした生産力
東京ドーム約1.15個分の敷地面積の新工場では、ココカラLCB約300トン、ココカラ5KGブロック約200トン、ココカラチップ約50トンの生産が可能となる。
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