農作物の収量品質安定化へ前進「未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクト」成果発表 ナイルワークス2023年8月4日
ナイルワークスは8月4日、東京都産業労働局の「令和元年度未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクト」に採択されて3年3か月かけて開発してきた「生育調査システム」について発表した。
同プロジェクトは、都内ベンチャー企業や中小企業等が、事業会社等とのオープンイノベーションにより事業化する革新的な製品・サービス等を対象に、東京都がその開発、改良、実証実験及び販路開拓を行うために必要な経費の一部を補助する事業。
ナイルワークスは、農業用ドローンをセンチメートル精度で完全自動飛行させる技術や、作物の生育状態を診断する技術を開発している。同プロジェクトでは、地球規模の気象変動に対して、農作物の収量品質を安定化させることを目的とした「生育調査システム」の開発に取り組んだ。
「生育調査システム」では、①水稲・大豆・小麦の収量予測、②水稲・大豆・小麦の品質予測、③生育監視ドローンの開発を推進。評価ポイントは、ドローンによる高精度なセンシング技術、解析技術、作物の生育シミュレーターや微気象シミュレーターを活用したソリューションの精度の高さで、センシング・解析・シミュレーションの技術を「融合」させている点が、ナイルワークスの技術力となる。
また、数多くのフィールドワークとデータ量も、評価された。同社の強みは、エンジニアたちが、実際に、田畑に足しげく通うこと。農家、研究者、生産や食に関するプレイヤーのリアルな声を聞き、技術開発に活かしている。
同プロジェクトにより、ナイルワークスは、積極的に試験や研究・開発に取り組むことができ、実用化に向けて大きく前進。東京都産業労働局「未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクト」のオフィシャルサイトのナイルワークス紹介ページにおいて、7月28日に評価書が公開された。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日