美唄ブラックダイヤモンズと業務提携 地域で持続可能な農作業モデル構築へ ナイルワークス2023年8月9日
プロ野球独立リーグの北海道フロンティアリーグに所属する美唄ブラックダイヤモンズ(北海道美唄市)とナイルワークスは、地域で持続可能な農作業モデルの構築の実現に向けて業務提携。北海道美唄市で、野球選手によるドローンを活用した農作業の可能性に取り組む。
野球と防除作業を両立
美唄市は、行政面積27769ヘクタールの 3分の1を広大な農地が占め、生産量が生産量を誇る水稲を中心に、小麦、大豆、なたねなど土地利用型作物と、アスパラガス、たまねぎ、ハスカップなどの野菜、果樹や花きなど様々な農産物を生産する道内有数の農業地帯。近年、農地面積は大きく変わらない一方、農家戸数の減少や農家の高齢化が進み、農地集約化や法人化により営農規模が拡大している。
令和元年には、基盤整備による農作業の省力化・効率化を地域で検討・推進し、美唄市全体の推進組織がないことで生じていた農業者間の知識・技術の差を縮めるため、美唄市ICT農業推進協議会が設立された。この美唄市スマート農業加速化プロジェクトにおいて、令和2年度にナイルワークスの農業用ドローンの技術検証が行われ、令和3年度から同社は美唄市ICT農業推進協議会の一員となり、地域で持続可能な農作業モデルの構築を目指した実証事業を行っている。
美唄市では、地域の防除組織がある一方、将来的には、担い手不足によるオペレーターや補助員不足が懸念されている。また、一部地域では、市外の防除組織に防除委託しており、農家の要望に応じた迅速かつ柔軟な対応をとりにくい課題を抱えていた。
ナイルワークスの農業用ドローンは、作物上空30~50センチを完全自動飛行するため、操縦熟練度によって散布ムラができず、誰が飛ばしても均一散布が可能。このナイルワークスのドローンを活用し、地元のプロ野球球団・美唄ブラックダイヤモンズの選手による防除の検証を行っている。
美唄ブラックダイヤモンズが所属する北海フロンティアリーグは「野球で、北海道の未来を拓きます。」をミッションに掲げ、地域活性化と人材育成を大切にしている。美唄ブラックダイヤモンズは、地域密着型の球団として、プロ野球選手を目指す若者たちの移住定住や、選手のセカンドキャリアへのサポートに力を注いでいる。
選手たちは、「with キャリア」として市内の企業などで働きながら、野球に打ち込み、自分自身の夢を達成するために、日々活動している。その一つとして、ナイルワークスのドローンによる防除作業に挑戦。早朝に防除作業を行い、その後、日中の野球の練習や試合に励む選手の姿は、地域の賑わいにつながっている。選手らは、「農業はド素人でも、ドローンの操作が簡単なので、協力できることが嬉しい」「農家さんからも感謝してもらえるので、やりがいがある」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
JA経営 経常利益18.5%減 2024年度上半期総合JA経営調査2025年3月10日
-
JA貯金残高 108兆2105億円 1月末 農林中金2025年3月10日
-
米価高騰の主因は食糧安保政策の不在【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月10日
-
国産ジビエ認証施設に大分県「日田ジビエ工房」認証 農水省2025年3月10日
-
米価下がる見通し 関係者の判断 大幅増 米穀機構調査2025年3月10日
-
女性総合職 新卒採用40%以上を目標 農林中金2025年3月10日
-
廃棄されるゆら早生みかんを豊潤なジュースに フードロス減らしSDGs貢献 JAありだ(和歌山県)2025年3月10日
-
地元産ササニシキがパックご飯、大豆・りんご・たまねぎ・味噌が焼肉のタレに2025年3月10日
-
花き振興部会第36回総会を開く JA鶴岡2025年3月10日
-
本日10日は「魚の日」国産若うなぎ長焼きなど60商品を特別価格で販売 JAタウン2025年3月10日
-
温暖化に対応したミカンとアボカドの適地予測マップを開発 農研機構2025年3月10日
-
【人事異動】農中情報システム(株)(3月31日付、4月1日付)2025年3月10日
-
【今川直人・農協の核心】営農指導モデル2025年3月10日
-
作物病害の原因となる植物群落の結露と気象条件の関係を定量化 農研機構2025年3月10日
-
北海道にコメリパワー「恵庭店」3月21日に新規開店2025年3月10日
-
春の味覚を楽しむ 市内3つの農園でいちご狩り体験 福井県あわら市2025年3月10日
-
乙葉が登壇「さけるチーズの日」盛り上げる「さけるチーズフェス2025」大阪で初開催 雪印メグミルク2025年3月10日
-
お米ギフト「年貢米」オンラインストア限定で新発売 八代目儀兵衛2025年3月10日
-
福島県白河市 美味しくて自慢の農産品が東京に集結 販売会開催2025年3月10日
-
農機自動操舵システム「FJD AT2 Max農機自動操舵システム」販売開始2025年3月10日