光の力で病害虫や育苗にアプローチ「農業用照明」3商品を新発売 ホタルクス2023年9月7日
国内照明メーカーの株式会社ホタルクスは、光の力で病害虫や育苗など農業の困り事にアプローチする農業用シリーズ「HotaluXAGRI-RED(赤色LED電球)」、「HotaluXAGRI-UVB(UVB直管ランプ)」、「HotaluXAGRI-PEARLWHITE(電照LEDライトユニット)」の3商品を9月13日から順次発売する。
赤色LED電球
同社の農業事業は、1965年にまで遡る。第7次南極観測隊が当時、生野菜の入手が困難だった昭和基地で、日本初の植物育成用蛍光ランプ「ビタルックス-A」を使った野菜栽培が成功し、その後継続して使用されるきっかけになった。
赤色LED電球設置の様子
同社はこのほど3品種の発売を皮切りに、現代の農業分野の課題であるコスト抑制、省人化、減農薬、生産性向上につなげ、日本の食料自給率向上に寄与しようと農業用照明市場に再び参入する。
UVB直管ランプ
発売に先駆け、赤色LED電球を試用した有機農家における結果によると、アザミウマの誘殺数と寄生株率を記したグラフから、赤色LED電球の効果は、点灯を開始した11月下旬以降はっきりと確認できる。11月中旬からハウス内でアザミウマの誘殺数が急激に上がりつつあったが、赤色LED電球の点灯の開始を機に誘殺数が激減。また、アザミウマの活動が活発になる3月以降、赤色LED電球の設置箇所における誘殺数と寄生株率は、対照区に比べ抑制効果が確認できた。また、収量も増加傾向となっている。
赤色LED電球の使用結果
<商品情報・特長>
■HotaluXAGRI-RED(赤色LED電球)
春夏はイチゴやピーマンに多いアザミウマの忌避・冬場は日長延長効果で1台2役の効果を発揮。収穫量の安定性が期待できる。
◎特長
1.アザミウマの忌避に最適な赤色波長を使用
2.最適な赤色波長が冬場の電照効果も発揮し、ダブルの効果
3.簡単に取り付け可能な電球タイプ
4.既設ソケットがあれば工事不要、省電効果も享受
<概要>
型番:LDA8AGRIRED-G/S
製品コード:0615-6181
製品サイズ:55×110mm
口金:E26/25
質量:88g
設計寿命:40,000時間
定格消費電力:7.5W
■HotaluXAGRI-UVB(UVB直管ランプ)
直管ライン光源による光ムラの軽減でうどんこ病発生抑制の効果向上が期待できる。ライン光源という特長から設置個数も少なく済み経済的。防水器具タイプも開発しており安心して活用できる。
◎特長
1.UVB照射でうどんこ病の発生を抑制。省力化と減農薬に寄与
2.広範囲に均等な照射を可能とするライン光源(直管形状)
3.万が一割れても安心なガラス飛散防止加工
4.天井空間スッキリ。作業や他設備の邪魔にならない
<概要>
型番:GL32UVB
製品コード:0611-9115
管径:25.5mm
全長:1,198mm
質量:183g
定格平均寿命:3,000時間
定格ランプ電力:32W
■HotaluXAGRI-PEARLWHITE(電照LEDライトユニット)
広く使われているLEDライトユニットに比べ620nm~660nmの波長域が多いため、日長延長に最適。設置個数が少なく済み、どこにでも吊り下げられる。
◎特長
1.赤色波長域(620nm~660nm)を多く含むLEDを採用
2.設置個数少なく、広範囲に均等な照射を可能とするライン光源
3.1.4kgと軽く、ワイヤーでどこでも吊下げ可能
4.紫外線に強い筐体採用で、長期間の利用でも壊れにくい
<概要>
型番:DLU45204(MP)/W-N8-FA
製品コード:0643-8298
製品サイズ:1,278×78×63mm
質量:1.4kg
光源:LED(4,000K)
モジュール寿命:40,000時間(光束維持率85%)
定格光束:5,000lm
定格消費電力:31.9W
重要な記事
最新の記事
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日
-
【人事異動】ヤマハ発動機(5月1日付)2025年4月25日
-
【人事異動】石原産業(4月25日付)2025年4月25日
-
「幻の卵屋さん」多賀城・高知の蔦屋書店に出店 日本たまごかけごはん研究所2025年4月25日