ラグビー選手にやさしい芝を「ビール酵母細胞壁」由来農業資材「豊田スタジアム」の芝管理に採用2023年9月12日
アサヒバイオサイクルが販売するビール酵母細胞壁を活用した農業資材(肥料原料)を利用した肥料が、「豊田スタジアム」(愛知県豊田市)の芝向け肥料として採用された。
「豊田スタジアム」のグラウンド
豊田スタジアムで採用された肥料は、アサヒバイオサイクルがビール酵母細胞壁の肥料原体を供給し、清和肥料工業が製造販売する「エクストラターフ」。ビール製造工程で発生する副産物のビール酵母を活用した食品由来の安全・安心な資材で、植物の根の成長促進や免疫力の向上に対する効果が実証されている。芝の品質向上、農薬や化学肥料の使用量の低減により、環境負荷の低減に役立つ。農園のほか、全国のゴルフ場や野球場などでも使用されている。
豊田スタジアムは、球技専用スタジアムとしては国内トップクラスの規模でフィールドには天然芝を使用。社会人ラグビーチーム「TOYOTAVERBLITZ」や、Jリーグ「名古屋グランパス」のホームグラウンドとして、ラグビーやサッカーの試合に使われている。2022年の実績では年間29の試合が開催されるなど、年間を通して芝の養生期間が少なく、これまでも新技術の発掘、活用、検証や、様々な資材を用いた肥培管理に取り組んできた。
2021年10月からはビール酵母細胞壁を活用した農業資材(肥料原料)の、フィールド外周での芝生育の比較試験を開始。芝の根張りや回復力など、良好な試験結果を受け、今年5月から全面採用となった。他の資材に加えて、2~3週間ごとに定期散布し、現在順調に芝が生育。芝の根がしっかりと張ることでクッション性が高くなり選手の体への負担が軽減されることなどが期待される。
豊田スタジアムフィールド外周での芝生育の比較試験結果(2月撮影)
豊田スタジアムフィールド外周での芝生育の比較試験結果(4月撮影)
豊田スタジアムヘッド・グラウンドキーパーの田井中修氏は「ビール酵母細胞壁の農業資材により芝の根張りが良くなり、耐暑性、擦切れ抵抗性に効果があると感じている。今後はこの成果を定量化、可視化も進めて、より良いグラウンド管理を行っていきたい」とコメントしている。
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