6本爪の軽量スタブルカルチにスパイクローラー仕様 スガノ農機2023年9月13日
スガノ農機(茨城県稲敷郡美浦村)は9月から6本爪の軽量スタブルカルチのスパイクローラー仕様を新発売した。
Pチゼルスリック・6本爪軽量対応のCM196EDBAG
同社のスタブルカルチは、粗耕起で表層が乾き、有機物の腐食が進むと生産者から好評価を得ている。今回、45馬力から使える6本爪の軽量タイプにスパイクローラー仕様を新たに追加した。「ツノの向きの異なるローラをダブルに配置したスパイクローラーは、残渣物の埋没性、砕土性、整地性に優れ、スパイク付け根のローラーによる鎮圧効果も期待できる」と同社。土や残渣の詰まりもないため、作業能率が格段に向上する。なお、手持ちの6本爪の軽量タイプは、スパイクローラーへの換装が可能だ。
製品仕様は、Pチゼルスリック・6本爪軽量タイプのCM196EDBAGとPチゼルスチール・6本爪軽量タイプのCM196DDBAGの2型式。適応トラクタ質量は両型式とも1900~4200㎏(参考馬力は45~60PS)、標準作業幅は190㎝、標準作業深は10~30㎝、全長×全幅×全高は、2720㎜×2120㎜×1420㎜、標準作業速度は4.0~8.0㎞/h、作業能率は5~11分/10a、希望小売価格は106万7000円(税込)。
同社がある美浦(みほ)村は、酪農や肥育牛も盛んで、堆肥は有機農業にも利用されている。先般、農水省は有機農業の取組面積が大きい30市町村を公表した際、「美浦村」がランクインしていたことは記憶に新しい。
誤って特別栽培米の栽培面積が計上されていたことを理由に修正され、「幻」に終わったが、みどり投資促進税制の対象機械には、9月8日時点で55社・機種が選ばれているものの、今のところ同社の対象機種はなく、生産者から待望する声が上がっている。
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