ユニック製リモコン式電動草刈機「急勾配でも除草できる無人化・遠隔化技術」として評価2023年9月19日
株式会社ユニックが製造・販売するリモコン式電動草刈機「UNIMOWERS(ユニモアーズ)」は、国土交通省関東地方整備局が推進する「現場ニーズと技術シーズのマッチング」の取り組みにおいて「普及促進技術」に指定された。「急勾配でも除草できる無人化・遠隔化技術」として活用効果が優れ、幅広い特有性と将来性を有していると評価された。
クローラーとロボットの技術で社会課題の解決に取り組むユニックは、独自の高接地圧クローラーベルトと左右独立サスペンションにより、高い走破性と小回り性を両立したクローラーで駆動するリモコン式電動草刈機を製造・販売している。
国交省などでは、河川の堤防など急勾配箇所の除草作業を、エンジン駆動の肩掛け式刈払機を使って人力で実施しているが、従来技術では、作業上の危険性が高く作業効率が劣る上、作業員の減少や高齢化、夏場作業における熱中症対策に直面している。
こうした「急勾配でも除草できる無人化・遠隔化技術」の現場ニーズに対し、国交省関東地方整備局は技術シーズを公募。同社が応募したところ、栃木県渡良瀬川の約30度の勾配、草丈1メートル前後の河川敷で評価会が行われた。
ユニック製リモコン式電動草刈機は、既定面積での草刈作業時間、出来栄えなどにおいて、従来技術であるエンジン駆動の刈払機に対する優位性が評価された。5項目の評価尺度においては、経済性、安全性、施工性、環境の4項目でA評価(従来技術より極めて優れる)、品質・出来栄えでB評価(従来技術より優れる)となった。最高評価である普及促進技術に指定されたことで、関東地方整備局発注工事などへの新技術としての導入が期待される。
ユニック製リモコン式電動草刈機は、10月11日に幕張メッセで開催する「農業WEEK/GARDEX/TOOL JAPAN2023」に出品される。
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