オランダのキュウリ専門種苗会社「サナシード」を買収 サカタのタネ2023年10月10日
サカタのタネは、同社欧州地域の統括子会社European Sakata Holding S.A.Sを通じて、オランダのキュウリ新品種を研究開発、販売する「Sana seeds(サナシード)」を買収。9月22日に同社の全株式を取得し子会社とした。
同社グループは現在、果菜類のポートフォリオの充実を図っており、世界的に大きな市場があるキュウリの強化に努めている。サカタ・ベジタブルズ・ヨーロッパは、従来からサナシード社の品種を仕入れて販売。今回の買収により同社グループのキュウリの研究開発を加速させるとともに、欧州地域でのキュウリビジネスの強化と企業価値の向上が期待される。
サナシード社は優れた研究、商品開発力を持つ種苗会社で、特に欧州でよく利用される果実が長い「ロング」タイプにおいて、これまでも市場ニーズに合った品種を供給し続けてきた。今後、サナシード社のブリーダーはサカタのタネのキュウリの研究開発チームに合流し、スペインのアルメリア研究農場を拠点に新品種を開発する。
EMEA地域で野菜種子ビジネスを展開するサカタ・ベジタブルズ・ヨーロッパの最高経営責任者のBasile de Bary氏は「この買収は長期的な視点で常に技術革新に投資する当社の戦略に沿ったもの。サナシードとのパートナーシップは、時間の経過とともに緊密になっており、今日の協力関係につながった」と話している。またサナシード社のマネージングディレクター、Frederik Gerrits氏は「当社の開発した種子は、研究、生産、マーケティングの面でサカタグループが持つ大規模なネットワークと設備を利用できるようになる」と話している。
サカタのタネは、収量性や食味、耐病性、気候変動への適応などさまざまな要求を満たす新品種を高い技術により作出している。栄養価の高い品種の高品質な種苗を安定して供給することで、世界の栄養改善や持続可能な農業に貢献する。
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