小規模農家の負担減&無農薬化を促進「ミズニゴール」JAPAN MOBILITY SHOWに出展2023年10月26日
農業自動化と楽しさ向上を目指すハタケホットケ(長野県塩尻市)は10月26日~11月5日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催の「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展。重労働と環境負荷を削減する小規模農家向け除草ロボット「ミズニゴール」を紹介する。
小規模農家向け除草ロボット「ミズニゴール」
2019年以来、4年ぶりに開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(旧東京モーターショー) 」は、 "日本の未来を新しい仲間と一緒に創っていくショー"としてフルモデルチェンジ。192社・約130万人が来場した前回の倍以上となる約475社が参加する国内最大級の規模で開催される。
同社の「ミズニゴール」は、 "モビリティ産業を拡張・加速させる場"として実施される主催プログラム「Startup Future Factory」の中で、 『地域創生』の枠で選出され、西展示棟 1FのStartup STREETに出展することが決まった。
「ミズニゴール」は、全国で小規模農家が最も多く、後継者不足、耕作放棄地といった農業課題を抱える長野県で生まれた自動除草ロボット。水田を走り回り、田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成を遮り除草作業を自動化、重労働と環境負荷を削減する。
2022年に実施したクラウドファンディングで全国の地域農家・応援者様から250%以上の目標支援額を達成。全国で初めて県職員の農業の副業が認められるなど人材不足が深刻な地域である長野県内の農家を対象にレンタル提供を開始した。その後、無農薬給食・農法の拡大を図る自治体・研究機関と実証実験を実施。2023年の第2弾実験では、小規模農家の負担を減らす農家間のシェアリングを通じて、全国各地で有機米の生産と土壌・除草効果を分析をしている。
ミズニゴールの開発事業は、長野県のソーシャルビジネス創業支援事業に採択され、第11回信州ベンチャーサミットにてオーディエンス賞も受賞している。
「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」では開発中のGPS搭載版を展示予定。一度設定すれば圃場に置くだけで、1反(1000平米)あたり数分の手間で除草できるため、人力で水を濁らせるのと比較し約15倍の生産性向上が期待できる。
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