バイオマスレジンHDと業務提携「ライスレジン」製パレット導入など連携強化 ヤマタネ2023年12月7日
ヤマタネとバイオマスレジンホールディングスは、業務提携契約を締結した。両社は、今後普及が見込まれるバイオマスプラスチックの原料にコメを利用することで、環境負荷の低減につなげる。また、バイオマスプラスチック原料としての用途拡大によってコメの新たな需要を生み出すことで、持続可能な農業生産体制を構築する。
パレットイメージ(メーカー:三甲株式会社)
両社の取り組みの一環として、コメ由来のバイオマスプラスチック、「ライスレジン」製の「国内初」となる輸送用パレット(イメージ図)をヤマタネ印西精米センター(千葉県印西市)で使用する。この取り組みを皮切りに、様々なシーンで再生可能資源のバイオマスを原料にバイオ燃料やバイオマスプラスチックなどを製造するプラントや技術"バイオリファイナリー"の推進を図るとともに、農業生産振興と循環型社会実現との両立を目指す。
ヤマタネは、1924年の創業以来「安全」「安心」「良食味」のコメを提供するため、全国の優良産地やJAなどと連携し、関係を構築してきた。ステークホルダーの「続く」を支えていくことや、バリューチェーン全体を通して持続可能な社会の実現に取り組むことなどをサステナビリティ方針として定め、重点テーマの一つである「地域コミュニティ及び生産地と農業の発展」の取り組みを推進。"持続可能な農業"を叶えることに注力している。
一方、バイオマスレジンホールディングスは、米を資源として捉え、コメ由来のバイオマスプラスチック「ライスレジン」の製造販売や京都大学と共同で生分解性樹脂「ネオリザ)」を開発。国産バイオマスプラスチック普及に向けて、全国の休耕田や耕作放棄地を活用し、高効率な栽培法を用いてバイオマスプラスチック用途のコメ作りを通じた地域づくりや脱炭素社会の実現に向けてチャレンジしている。
ヤマタネの多年に渡る取り組みを通じて構築したコメの生産から販売までのネットワークと、バイオマスレジンホールディングスの持つバイオマスプラスチック製造の技術を組み合わせることで、環境問題や農業問題の解決を目指す。
◎今後の業務提携計画
・産地と連携した資源米の生産とその生産性向上に向けた取り組みによる耕作放棄地拡大の防止
⇒ライスレジンの原料となる資源米について、ヤマタネのネットワークを活用し、産地での生産の普及を図る。資源米をコメ生産の新たな出口と捉え、安定的・持続的な生産により、耕作放棄地問題の解消を目指す。
・ライスレジン製品の開発・商品化と利用拡充
⇒今回導入する国内初のライスレジン製輸送用パレットをはじめ、包装米袋や食品什器、その他様々な商品の開発に共同で取り組み、国内外でのさらなる利用を拡充する。
・農作物・食品残渣などの未利用バイオマスをはじめとした副産物の資源化に向けた取り組み
⇒地域や農作物の生産・流通の過程で発生する未利用バイオマスについて、産地や第三者を交えた協議を進め、商品への活用を目指す。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月16日
-
30年目を迎えたパルシステムの予約登録米【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月16日
-
JA全農、ジェトロ、JFOODOが連携協定 日本産農畜産物の輸出拡大を推進2024年7月16日
-
「雨にも負けず塩にも負けず」環境変動に強いイネを開発 島根大学・赤間一仁教授インタビュー2024年7月16日
-
藤原紀香がMC 新番組「紀香とゆる飲み」YouTubeで配信開始 JAタウン2024年7月16日
-
身の回りの国産大豆商品に注目「国産大豆商品発見コンクール」開催 JA全農2024年7月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で黒酢料理を堪能 JAタウン2024年7月16日
-
【役員人事】ジェイエイフーズおおいた(6月25日付)2024年7月16日
-
【人事異動】ジェイエイフーズおおいた(4月1日付)2024年7月16日
-
日清食品とJA全農「サプライチェーンイノベーション大賞」で優秀賞2024年7月16日
-
自然派Style ミルクの味わいがひろがる「にくきゅうアイスバー」新登場 コープ自然派2024年7月16日
-
熊本県にコメリパワー「山鹿店」28日に新規開店2024年7月16日
-
「いわて農業未来プロジェクト」岩手県産ブランドキャベツ「いわて春みどり」を支援開始2024年7月16日
-
北海道で農業×アルバイト×観光「農WORK(ノウワク)トリップ」開設2024年7月16日
-
水田用除草ロボット「SV01-2025」受注開始 ソルトフラッツ2024年7月16日
-
元気な地域づくりを目指す団体を資金面で応援 助成総額400万円 パルシステム神奈川2024年7月16日
-
環境と未来を学べる体験型イベント 小平と池袋で開催 生活クラブ2024年7月16日
-
ポーランドからの家きん肉等の一時輸入停止を解除 農水省2024年7月16日
-
JAタウンのショップ「ホクレン」北海道産メロンが当たる「野菜BOX」発売2024年7月16日