「惣菜用ふた閉めロボット」安川電機と共同開発 キユーピーグループ2023年12月8日
キユーピーは、安川電機と2022年12月から取り組んでいる多品種の容器に対応した惣菜盛付工程の自働化における共同開発の第一弾として、キユーピーグループのデリア食品の生産ラインに「惣菜用ふた閉めロボット」を導入し、11月末から実運用を始めた。
「惣菜用ふた閉めロボット」実運用の様子
キユーピーグループは、社会課題である人手不足に対し、生産現場を中心にさまざまな自働化に取り組んでいる。特に惣菜の生産現場は人手を要する工程が多く、中でも多品種に対応したふた閉め工程は自働化の難易度が高いことから、安川電機とキユーピーグループが共創で取り組みを進めている。
従来から、数種類のふたに対応したふた閉め装置は販売されているが、惣菜は商品の入れ替えが多く、短期間で容器変更が必要になることから、従来の装置では新容器に対応するための装置の設定に時間がかかっていた。
ロボットアームが上がり、ふた閉め完了
安川電機との共同開発では、①多品種容器対応、②人の作業スピードと同等性能、③作業者にやさしい操作性の3つを開発コンセプトに掲げ、安川電機はロボット自働化に関わる知見を、キユーピーグループは生産・品質の知見を持ち寄ることで、コンセプトに沿った技術開発が実現した。
①「多品種容器対応」については、60品種以上のふた容器に対応。自働的に容器に合ったふたサイズへの切り替えが可能となった。②「人の作業スピードと同等性能」については、作業熟練者と同等の毎時1300パックの作業スピードと動作の正確性および確実性を再現。また、③「作業者にやさしい操作性」については、多言語に対応して誰でも使えるロボットとした。
生産現場では、今回実運用を開始したふた閉め工程だけでなく、原料の秤量、惣菜の盛り付け、商品の積み付け、生産計画の策定など、多くの工程で自働化できる可能性が残されている。キユーピーグループは食品製造における業務自働化技術の開発にさまざまな企業と取り組み、食品工場全体における生産性の向上と人手不足への対応を推進していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日