バイオスティミュラント「東京8」ビートの育苗に効果を発揮 太陽油化2023年12月12日
太陽油化は、北海道音更町の圃場でビートの育苗の際、同社が開発したバイオスティミュラント「東京8」を使って4月に行われた実験の結果を発表。また、「春まきに向けて稲作への東京8栽培」をテーマに2024年1月29日に開催するZoomウェビナー「東京8栽培事例報告会2024年春」の参加者を募集している。
バイオスティミュラントの「東京8」は、同社の事業である都市型排水から発生する「汚泥」処理の研究の中で発見した約1500種の微生物を集合化させた微生物資材。2022年に有機JAS資材登録され、有機農業を含めたあらゆる農業に使うことができる。
ビートは、砂糖の原料となる甜菜(てんさい)の一種で、赤い根が特徴的な野菜。北海道は日本で唯一、ビートの栽培が行われている地域で、国内生産量のほぼ100%を占めている。令和3年産のビートの生産量は406万1000トンで、前年産に比べ14万9000トン(4%)増加。ビートの糖度は年によって変動し、令和3年産は16.3%。北海道のビートは、砂糖や飼料などに加工されている。今回、実験に協力した音更町の圃場でも生産が活発で生産量の増加は、農業者に期待されている。
東京8の実験について
実験は、ハウス2棟(500㎡×2棟)で実施。同年3月初旬にペーパーポットに播種を行い、全3回に分けて東京8を散布した。
比較対象は、既存の資材で「東京8」の散布のみ片側に施用するだけに留めた実験を実施。その結果、実験46日目にはその効果が見え始め、「東京8」を散布した試験区では、茎の大きさや長さ、葉の大きさが生長著しく、根量(特に細根)が多くなった。こうした結果から、育苗期でのビートへの「東京8」の使用は、根張り、生育速度、健全性の観点から有効であることが分かった。
同社は、「東京8」の栽培事例について、「春まきに向けて稲作への東京8栽培」をテーマに「東京8栽培事例報告会2024年春」をZoomウェビナーで開催を予定。参加者を募集している。
◎「東京8栽培事例報告会2024年春」概要
日時:2024年1月29日16:00~19:00
参加費用:無料
申込締切:2024年1月27日正午
定員:100人
<内容>
国内事例は、稲作での成果と「東京8」を使ったぼかし肥料作りについて。海外事例は、インドネシアでブレイク中の稲作への東京8使用実績についての報告を予定。その他、アフリカでの「東京8」進捗報告なども予定。
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