カラスからビニールハウスを守る「ハウスにテグス君」標準作業手順書を公開 農研機構2023年12月20日
農研機構は12月19日、「ビニールハウスのカラス対策『ハウスにテグス君』標準作業手順書」をウェブサイトで公開した。「ハウスにテグス君」は、地上からの簡単な作業で設置できる、ビニールハウスのカラスによる損傷の対策技術で、「ハウスにテグス君」の設置手順について図を用いて分かりやすく解説している。
「ビニールハウスのカラス対策『ハウスにテグス君』標準作業手順書」
カラスは警戒心が強く、体が大きく飛行の小回りも利かないことから、透明なテグス(ナイロン製の釣り糸)を張る侵入対策が有効。これまで農研機構では、カラスに対するテグスの効果について試験を行い、果樹園や畑でのカラス対策テグスの設置方法を開発してきた。
同手順書では、これらを応用した、農業用ビニールハウスのカラスによる損傷を防ぐための技術「ハウスにテグス君」の設置手順を、図を用いて分かりやすく解説。
カラスは餌以外の物を損傷することがあり、ビニールハウスでは被覆フィルムをくちばしで破る、足の爪で細かい刺し傷を付けるなどの問題が発生する。
「ハウスにテグス君」は、ビニールハウスの上30センチ程度の高さに、弾性ポール(トンネル栽培用資材)を使って透明テグスをジグザグに張ることで、カラスがビニールハウスの上に止まることを防ぎ、カラスによる損傷被害を防ぐ。
間口20メートル、棟高3.5メートルまでのビニールハウスに、地上からの簡単な作業で設置できる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日