サカタのタネ開発 紫ブロッコリー『Purple Magic』がAAS入賞2023年12月20日
サカタのタネが開発した紫ブロッコリー『Purple Magic』(パープルマジック)が、花や野菜・果物の新品種の品評会「オール・アメリカ・セレクションズ」(AAS)で、「National Winner」を獲得した。同賞は、さまざまな気候区分を持つ北米全域で高く評価された品種に贈られる。
サカタのタネが開発した紫ブロッコリー『Purple Magic』
『Purple Magic』は、頂花蕾収穫タイプのブロッコリーでは世界初の花蕾、茎ともに濃い紫色の品種。気温が下がってくる秋冬に定植後70~85日で収穫できる。
通常の緑色のブロッコリーと比べてポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含み、甘みが強い。AASでは色、形、栽培しやすさ、食味、いずれも優れる品種であると高く評価された。
同社はブロッコリー種子の世界シェア70%を持つリーディングカンパニーとして、これまで数多くの品種を開発。世界中でブロッコリーが消費されるきっかけを作った。『Purple Magic』は、ブロッコリーの新しいセグメントを開拓する画期的な品種で、AASの「National Winner」受賞により、紫ブロッコリーが世界中から注目され、栽培が広がることが期待される。
『Purple Magic』の種子はスペインで先行販売しているほか、欧州、北中米での販売を中心に検討。日本での販売は未定。
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