苗適応性と作業性が向上! 歩行型かんしょ移植機を新発売 井関農機2024年1月11日
井関農機株式会社は、加工用かんしょ苗への適応性、操作性を向上させ作業効率が向上した新型歩行型かんしょ移植機を2024年3月より発売する。
PVH103-70PSBXLDa
青果用かんしょの移植作業は手作業のところも多く、軽労化と労働時間低減が求められている。
また、苗の影響による植付精度のばらつきや調整の難しさもあり、移植機導入後の稼働率が低い状況でもある。
このような背景の中、同社は機械移植での問題解決を図るため、農林水産研究推進事業「青果用かんしょの省力機械移植栽培体系の確立」のコンソーシアムに参加し、農研機構九州沖縄農業研究センター、鹿児島県農業開発総合センター、徳島県立農林水産総合技術支援センターとの技術開発の結果、苗適応性の向上、操作性の向上を図ることに成功した。
この技術を加工用かんしょに応用した歩行型かんしょ移植機を発売する。
◎主な特徴
1)植付精度の向上
(1)苗連れ出し防止具の追加
植付爪が苗を植え付けた後、爪が戻る際に苗の持ち帰りを防ぐ苗連れ出し防止具を新たに装備。
(2)うねガイドローラーのうね追従性向上
うねガイドローラーの角度を調整可能に。これにより様々なうねに対応することが可能であり、移植機のうね追従性が向上する。
2)苗適応性向上
苗挟持ブラシを現行機のやわらかいもの(黒色)から硬いもの(白色)に変更し、曲がり苗や太い苗がセットしやすくなった。また、長時間作業しても指が痛くならないよう、白ブラシ中央の植毛をなくした。
3)かん水装置標準装備
現行機から樹脂シリンダを採用し、防錆性に優れていたが、さらに分解式のバルブを新たに採用することでメンテナンス性を向上。ピストンの固定位置をスライドさせることで簡単にかん水量を無段階調節できる。また、20Lの大容量タンクを搭載し、余裕のある作業が可能。
4)高効率
(1)前後輪同時上下機能
現行機は、ほ場ごとに前輪高さを調節していたが、新モデルは前後輪が同時に上下し調節作業が不要となった。これにより自動でうねに合わせて適正な植付位置にセッティング可能。
(2)フローティング固定レバー
植付部を持ち上げフローティングを固定するレバーを追加。旋回する際、隣のうねに接地輪が当たりうねを崩すことを防ぐ。もう一つのレバーと一緒に握るだけで簡単に解除することも可能。
(3)作業効率アップ
苗適応性が向上し、曲がり苗にも対応可能。植付精度の向上により補植も削減され、作業効率がアップ。
◎発売型式と希望小売価格(税込)
PVH103-70PSBXLD 1,315,600円
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