業界最速の植付けスピードを実現 乗用田植機「XPS6」「XPS8」新発売 三菱マヒンドラ農機2024年1月19日
三菱マヒンドラ農機は、業界最速(1.95m/秒)の植付けスピードできれいな植付けを実現する独自の「トランスフォーム植付けシステム」を採用した6条および8条の田植機「XPS6」と「XPS8」を開発。プロカテゴリーの新シリーズとして2月から発売する。
同社は、正確できれいな植付けに定評のある同社独自の植付け方式「ニューダブルアクション」に加え、高速植付けに対応した「トランスフォーム植付けシステム」を新たに開発。
三菱マヒンドラ農機の新型乗用田植機
新型機は、さらに改良を加え、エンジン馬力も24.6PSに強化するなど業界最速の植付けスピードと正確な植付けの両立を実現した。
同時に、ペースト施肥タンクの大型化や2周波に対応した基地局不要のRTK-GNSS直進自動操舵システム「SE-Navi」を搭載した仕様の設定により、誰でも簡単に作業効率の高い田植えを可能にする。
メーカー希望小売価格は「XPS6」が342万2100円~481万9100円、「XPS8」は415万5800円~573万5400円。価格は税込。
◎製品特長
(1)「ニューダブルアクション」カム方式による均一で美しい植付けで生産性も向上
田植機の植付けは掴んだ苗をスプリングで弾き出して植える方式が一般的だが、カムによって苗をやさしく押し出して植付ける方式を採用。圃場の状態に左右されることなく、「手植え」のように植付け深さを一定にできるため、浮き苗などによる欠株が少ない。新型機では、この方式を継承しつつ、従来機では別機種で対応していた密植(株間11~22cm)と疎植(株間22~30cm)に、1台で対応できる「トランスフォーム植付システム」を開発。1台で幅広い株間で利用できるようにしたことで、大規模農家や請負農家など幅広い農業従事者の生産性向上に寄与する。
(2)業界最速の1.95m/秒のスピードで植付け面積を拡大
ディーゼルエンジンの性能を従来機の21.1PSから24.6PSにパワーアップ。また、高速植付けに対応する「トランスフォーム植付システム」や進化した水平自動制御機構、エンジンスロットル開度に連動した植付部のきめ細かな油圧制御などで、正確な植付け性能はそのままに、業界最速の1.95m/秒の植付けスピードを実現した。このほか、ホイールベースの拡大(1075mm→1160mm)で直進性や登坂能力が向上。さらに、前輪独立懸架式サスペンションとデフロック機構の採用による高い走破性で、湿田や深田でも高い作業効率が期待できる。
(3)ペースト施肥タンクを1.8倍に増量するなどで作業効率をアップ
同社機で利用の多いペースト施肥機のタンクを従来の100Lから180Lに大幅に増大し、無補給で約60アールの植付け(従来機の約1.8倍)を可能に。また、燃料タンクも従来機の22Lから39Lに増大することで、無補給で1日(約6.6時間)作業することが可能になった。さらに、ペーストポンプの位置を高い位置に設定したことで、深田作業での耐久性やメンテナンス性が向上。エンジンを高い位置に設置するハイクリアランス設計により、畦際ギリギリまで接近でき、旋回や苗補給が簡単に。
(4)RTK-GNSS直進自動操舵システムにより熟練者級の作業が簡単に
「XPS6」「XPS8」では、進化した直進自動操舵システム「SE-Navi」を搭載した仕様をラインナップ。熟練者でなくとも正確で効率の良い作業できる。搭載のシステムでは従来のSE-Naviに改良を加え、2周波に対応させたことで基地局の設置が不要。さらに、マルチGNSSシステムの採用で各国のあらゆる衛星の利用が可能となり、モバイルネットワーク経由で仮想基地局から補正情報を取得することで、安定した高精度の自動操舵(誤差数センチ以内)が可能となる。
(5)デザイン、性能、堅牢性を一新。農業に挑む作業者の頼れる"相棒"に
「XPS6」「XPS8」では、クロスシリーズの新デザインを採用。フロントデザインだけでなく、表示や操作系を一新し、植付け深さや苗取り量、条止めなどの本機の情報や状態が一目でわかる新型LEDモニターパネルの採用をはじめ、条止めスイッチのわかりやすいレイアウトなどにより、心地よい操作性を実現した。
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