TOWING「宙炭」活用 復興に向けたSDGs花壇の継続活用を決定 岩手県大槌町2024年2月7日
岩手県大槌町は、東日本大震災からの復興のため、大槌駅前に点在する空き地の利活用事業を推進している。今年度事業として、TOWINGが開発した「高機能ソイル」を活用したSDGs花壇を大槌駅前に移転し、事業終了後も継続して活用していくことを決めた。
「高機能ソイル」の活用で花を咲かせたSDGs花壇
大槌町は、今年度事業でTOWINGと連携し、同社が開発した「高機能ソイル」を活用した花き類、野菜類の栽培に挑戦し、一定の成果を得た。特に花壇の花き栽培においては高機能ソイルの影響もあり、想定以上に育成することに成功。これを受け、来年度以降は同事業の育成結果を活かすため、町の拠点の一つである大槌駅に花壇を移転し、駅舎と花壇を連携させることで地域全体を盛り上げる。
新しい移転先は、大槌駅前の三陸鉄道リアス線沿いで、駅に近い場所に設置することで、改札を通る方や列車内からも良く見えるようになった。今後はさらに花き類を中心に複数回育成にチャレンジし、SDGs花壇の知見を深めるとともに花を通じた地域活性化を図る。
大槌駅舎前に移転したSDGs花壇
大槌町では東日本大震災からの復興を進めるため、町方地区区画整理地内の駅前に点在する空き地の利活用事業を推進している。2022年度の事業の中で、名古屋大学発ベンチャーで宇宙で展開できる農業を模索するTOWINGとの連携を模索。2023年度は本格的な展開を模索するために試験的事業として「SDGs花壇」を実施した。
SDGs花壇では同社が開発した高機能バイオ炭「宙炭」を活用し、駅前の未利用地の一部(提供:岩手銀行)で計50㎡の花壇を整備。4種類の花苗とトマト・ピーマンの野菜苗を栽培した。バイオ炭に微生物を培養した「宙炭」を活用することで、土づくりの短縮化を実現するとともに、脱炭素、減化学肥料、地域循環型農業への転換を実証する事業とし、一定の成果を得た。
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