ピートモスの代替に「ココピートモス(CPM)」新発売 ココカラ2024年3月5日
持続可能な農業で施設園芸向けヤシガラ培土(ココピート)の製造販売のパイオニアを目指す、ココカラ合同会社は3月、ピートモスの代替として利用できるヤシガラ培土「ココピートモス(CPM)」を新発売。同製品は、ピートモスと混ぜることで、水稲や花の育成、育苗、土壌改良などさまざまな用途に対応する。
水苔やアシなどの植物が堆積し、長期間かけて緩やかに腐食してできた繊維質のピートモス。保水性が高く、土壌や培養土に混和すると水持ちを良くする効果があり、一度乾燥させてしまうと吸水しにくくなる。土の中で変化しにくく、品質が安定的であるため、園芸用培土の主原料として広く使われているが、ピートモスの持続可能性には議論の余地があり、ピートモス伐採が加速化すると世界的に気候変動など環境に与える影響が指摘されている。
イギリスでは2030年までに農業用ピートモスの販売が完全禁止になり、ヨーロッパでも代替となる培地の研究が進んでいる。同社は、2019年から施設栽培向けに、各作物の栽培方法に適したココピートを専門領域として開発。日本でも利用者が多いピートモスに対する、供給不安や価格高騰の課題も指摘される中、課題解決の一助となるよう、ピートモスと同じ用途で利用できるヤシガラ培土「ココピートモス(CPM)」を開発した。
「ココピートモス(CPM)」は、通常のココピートに微生物や窒素成分などを独自の配合で混ぜ、腐食を進めることでピートモスの代替品として利用できる成分値を実現。CECの向上、高い保水性、アルカリ性ではないpHなどピートモスと同様の特徴を備えている。
同製品は、ピートモスに近いC/N比で代替可能。さらに、ピートモスと混ぜて使うと価格コストを抑えることができる。このほか、土壌改良、有機肥料、濃縮堆肥などに活用が可能。土壌改良としては、培地に混ぜることで保水性が向上し、水を横浸透させることができ、ココピートモスに含まれる有機物によって栄養を保てる土になる。また、害虫よけ・有機農法として知られる植物ニームを加えることで天然の殺虫剤となり、有害な菌類を除去。農地に使う有機肥料としても使える。
さらに、濃縮堆肥としてマクロおよびミクロの栄養素を追加でき、土中の窒素を奪うことなく土壌改良剤のように、ニームを加えることで天然の殺虫剤になり、有害な菌類を除去する。また、pH調整が不要で、作業の手間なく使えることも特長となる。
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