高温期の病害に強いダイコン新品種「夏秋自慢」開発 サカタのタネ2024年3月5日
サカタのタネは、高温期の栽培でも秀品率が高いダイコン「夏秋自慢」(かしゅうじまん)を開発。6月上旬から種子を発売する。
「夏秋自慢」は8月中旬から9月上旬にタネをまく(温暖地の場合)夏ダイコン。高温期は、内部が黒く変色する黒芯症などの生理障害やコブ症、シミ症、横縞症、萎黄病などの病害が発生しやすいため、ダイコンの生産が難しい時期だが、「夏秋自慢」は生理障害や病害に強く、従来品種と比較して高い歩留まりが期待できる。また、抽根部(ダイコンの上部)がやや短いため、強風などの影響で曲がりにくいことも特長。さらに、収穫後の高温で発生しやすい青変症(内部が青く変色する現象)が発症しにくく、生産者、流通業者、加工業者の安心につながる。
収穫、洗浄、運搬の際の衝撃で割れることがあるダイコンだが、特に大産地では機械収穫の導入が進んでいる。手作業の収穫と比べて衝撃が加わりやすいため、衝撃耐性が求められるが、「夏秋自慢」は衝撃にも強い品種となる。また、一般的な夏ダイコンは、秋まきすると根が短くなったり生育が遅れたりすることがあるが、「夏秋自慢」は比較的温度に鈍感で、一般的な夏ダイコンより遅い時期まで播種が可能。生産者の栽培スケジュールに合わせやすく、天候不順の際の安定生産にもつながる。
ダイコン「夏秋自慢」の種子の希望小売価格は800粒入り1320円、8000粒入り1万2980円、ペレット種子5000粒入り1万1550円。いずれも税込。全国のJA、種苗店を通じて発売。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日