トラクター用GPSナビアプリ「AgriBus-NAVI」Web管理画面に地温・土壌水分の表示機能を搭載2024年3月22日
株式会社農業情報設計社(北海道帯広市)は、世界トップシェアのトラクター用GPSナビアプリ「AgriBus-NAVI」のデータを管理できるWebブラウザ用の管理画面「AgriBus-Web」で、業界初の地温・土壌水分の表示機能を搭載した。
これまで、播種作業や移植作業を適期に行うには、地温や土壌水分の状態を考慮しながら作業時期を決定する必要があったが、現在利用されている気象情報サービスではこれらの項目を表示できなかった。今回海外の気象データサービスのデータを活用することで、AgriBus-Web上に業界初の地温・土壌水分の値を表示することが可能となった。
播種後の種子の発芽や移植後の苗の活着は地温や土壌水分の影響が大きく、地温が低い場合や土壌水分が十分にない場合には「発芽不良」や「活着不良」のリスクが高まる。発芽不良や活着不良は作物の生育・収量にも大きく影響する。
特に春季の地温が低い場合に播種作業を行う馬鈴しょや直播てん菜では、地温の低い時に作業を行うことで発芽不良や病害の発生を助長する事例が多く、今回搭載した地温表示機能を活用することで、これらのトラブルの回避できる可能性が高まる。また、直播てん菜や豆類では土壌水分の影響を受け、発芽に十分な土壌水分がある時を選んで播種作業を行うとことが可能となる。さらにトラクタを用いた作業で、土壌水分を確認することで降雨後の高土壌水分時の作業による「土壌の練返し」のリスクを低減させることが可能となった。
◎地温・土壌水分表示機能の機能概要
1.地温は地表面では気温の影響を大きく受けることもあり、深さ6センチのデータを表示。データの時系列は当日を挟んで過去7日間の実況値と今後7日間の予測値を表示することができ、予測値は作業時期の判断材料となる。
2.土壌水分は体積含水率で示され、深さ1~3センチと3~9センチの2つの深さのデータを表示。データの時系列は地温と同様に当日を挟んで過去7日間の実況値と今後7日間の予測値が表示される。予測値は地温と同様に作業時期の判断材料となる。
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