農薬いらずのジャンボタニシトラップ「スクミッチシリーズ」発売 大栄工業2024年4月9日
大栄工業株式会社(佐賀県三養基郡みやき町)は、農薬いらずの誘引剤&捕獲器のジャンボタニシトラップ『スクミッチシリーズ』から「スクミッチセット」と新商品「スクミッチジャンボ」を発売した。
プラスチック成形技術を生かし、LEDランプなどの自動車部品から家電関連部品まで、さまざまな製品を手がける同社は、自社工場で原材料開発・調達から成形、加飾(印刷・塗装)、組立、出荷輸送までを一貫して引き受けている。そんなプラスチック成形の専門集団が、コロナ禍を契機に、農業という新たな事業領域へと踏み出した。
良好な自然環境のみやき町で40年以上にわたって事業活動を行ってきた同社にとって、農業分野における新製品の開発・普及は、地域貢献にもつながる。そんな中、地元農家やJAから、ジャンボタニシによる稲作被害があることを知った同社の干川量也社長は、知見を得るため、薬剤を使わずにジャンボタニシを捕獲・駆除する農業技術の研究が進んでいる佐賀大学を訪れた。
「佐賀大学の研究内容は、製品製造を進めるにあたり、大変参考になった。そして、奈良女子大学の遊佐陽一教授をご紹介いただいたことで、開発は一気に進み、ジャンボタニシ用トラップ『スクミッチ』を完成させることができた」と干川社長。2021年夏ごろに企画が立ち上がり、商品化まで約半年の急ピッチで作業は進められた。
産学連携によって誕生したスクミッチ(全商材特許出願中)は、農林水産省スクミリンゴガイ防除対策マニュアル(移植水稲)の掲載商品。ジャンボタニシ(学名:スクミリンゴガイ)がミチミチ(満ち満ち)と捕獲できるという意味を製品名に込めた。スクミッチの効果範囲は約15メートルで、目安として水田1反に3カ所の設置で、ジャンボタニシによる食害を最小限に抑えられる計算になる。
使用方法は田植え後、水が張られた田んぼにスクミッチを設置するだけ。構造はシンプルで、中心部には、ジャンボタニシを誘い込む誘引剤「スクミッチフード(水に溶け、環境に優しい材料)」のエサ置きカゴが備え付けられ、両端のジャンボタニシ侵入口には郵便ポスト状のトラップを採用。側面にはジャンボタニシが嫌う銅線を組み込み、一度入ったら逃げられない構造となっている。また、外装が透明のため中身の確認が簡単で、アタッシュケースタイプのため持ち運びも容易。耐用年数は約5年でリーズナブルな価格帯に設定されている。
4月現在のラインナップ
重要な記事
最新の記事
-
米価上昇止まらず 4月7日の週のスーパー販売価格 備蓄米放出効果いつから2025年4月21日
-
【人事異動】農水省(4月21日付)2025年4月21日
-
【人事異動】JA全農(4月18日付)2025年4月21日
-
【JA人事】JA新ひたち野(茨城県)新組合長に矢口博之氏(4月19日)2025年4月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】四つ巴のお手玉を強いられる植田日銀 トラの圧力"内憂外患"2025年4月21日
-
備蓄米放出でも価格上昇銘柄も 3月の相対取引価格2025年4月21日
-
契約通りの出荷で加算「60キロ500円」 JA香川2025年4月21日
-
組合員・利用者本位の事業運営で目標総達成へ 全国推進進発式 JA共済連2025年4月21日
-
新茶シーズンが幕開け 「伊勢茶」初取引4月25日に開催 JA全農みえ2025年4月21日
-
幕別町産長芋 十勝畜産農業協同組合2025年4月21日
-
ひたちなか産紅はるかを使った干しいも JA茨城中央会2025年4月21日
-
なじみ「よりぞう」のランドリーポーチとエコバッグ 農林中央金庫2025年4月21日
-
地震リスクを証券化したキャットボンドを発行 アジア開発銀行の債券を活用した発行は世界初 JA共済連2025年4月21日
-
【JA人事】JA新潟市(新潟県)新組合長に長谷川富明氏(4月19日)2025年4月21日
-
【JA人事】JA夕張市(北海道)新組合長に豊田英幸氏(4月18日)2025年4月21日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡2025年4月21日
-
農機・自動車大展示会盛況 JAたまな2025年4月21日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」おかやま和牛の限定焼肉メニューは「真夏星」 JAタウン2025年4月21日
-
「かわさき農業フェスタ」「川崎市畜産まつり」同時開催 JAセレサ川崎2025年4月21日
-
【今川直人・農協の核心】農福連携(2)2025年4月21日