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イノフィス 林業事業体に「マッスルスーツ」42台導入 伐採・植林の身体的負担を軽減2024年4月10日

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東京理科大学発ベンチャーのイノフィスは、森林率80%の福島県東白川郡で林業を営む真名畑林業に、アシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power」を15台を導入。また、奥久慈林業協同組合に同機27台(6社分)の計42台を、2月下旬に導入した。イノフィスの林業分野への製品導入は初めてとなる。

「マッスルスーツ」を着用して作業する林業従事者「マッスルスーツ」を着用して作業する林業従事者

農林水産省によると、日本は森の面積が67%以上で、OECD諸国の中では世界第2位の森林国。地形が複雑な日本の山間部は傾斜が急で、ぬかるみも多く、崩れやすい地質などの条件から、広い道幅を確保しづらいなどの課題がある。林業には先端技術が導入され、イノベーションが進んでいるが、現状ではまだまだ人の手に頼らざるを得ない。一方、林業従事者の総数は年々減少し、高齢化が進む中、同社はアシストスーツの「マッスルスーツ」を活用し、労働者保護、身体的負担感の削減に貢献する。

「マッスルスーツSoft-Power」は、人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込むことで、サポータータイプでは最強クラスの補助力を実現。また、身体への接触面積が小さいため暑さを感じにくく、夏場も気軽に着用できる。

同製品を導入した真名畑林業 代表取締役の菊地正人氏は「機械が使えない下刈り現場では、常に前傾姿勢となり腰の負担が大きく、毎日腰の痛みに苦しんでいた。これまでは夕方になると毎日のように、腰が痛いと言っていた従業員が、今までとは疲れが全く違うと言う。高齢の従業員に元気に働き続けてもらうのは大事だし、若い人にも体をしっかりケアしながら働いてもらいたい」と話している。

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