人事2024 左バナー 
JA全農人事情報
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
ヘッダー石原バイオ:ランマンフロアブルSP
FMCセンターPC:ベネビア®OD
日本曹達 231012 SP

微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日

一覧へ

ナガセケムテックス(大阪市)と大阪府立環境農林水産研究所は、「減肥料栽培による環境配慮型農業の実現」「高温下での安定生産」「地産地消野菜による地域貢献及び地域活性化」をめざし、同社が開発を進めている純粋培養アーバスキュラー菌根菌資材をなにわの伝統野菜「難波葱」に適用する共同研究を開始する。

共同研究内容イメージ共同研究内容イメージ

かつて日本の農地では、植物の生育に不可欠なリン酸が少なかったため、国内の畑地ではリン酸肥料が多く用いられてきたが、リン酸肥料を投入し続けたため、現在ではリン酸が過剰に蓄積しているうえ、水系の富栄養化などを引き起こしている。

一方、リン酸肥料の原料であるリン鉱石は、ほぼ輸入に頼っているため、価格が国際動向の影響を受けやすく、2022年に高騰。さらに、リン鉱石の加工と輸送には多くの化石燃料を使うため、気候変動への影響も懸念される。昨今の気候変動による温暖化は各地で農作物の品質低下を招き、農家経営を圧迫しかねない深刻な状況となっている。

対応策の一つとして、アーバスキュラー菌根菌を利用したリン酸減肥技術が古くから注目されているが、アーバスキュラー菌根菌を圃場で複数年に渡って施用した例が少ないため、多くの農家は経営上のリスクから、従来の栽培方法を切り替えにくい。

こうした課題を解決するため、ナガセケムテックスは2023年度、大阪環農水研に委託して圃場栽培研究を開始。2023年度の圃場試験では同社が開発を進めている純粋培養アーバスキュラー菌根菌資材を適用した難波葱を大阪環農水研の試験圃場で栽培し、慣行栽培と比較した結果、リン酸施肥を低減しても収量は低下しなかった。

また、同研究では試験栽培中、例年になく気温が高い状況が続いたが、高温下でも平年の慣行栽培と比較して一定の増収効果を得られた。そこで、2024年度からは、先行の委託研究の再現性と年次変動の確認・実証を行うため、研究形態を単年度の受委託から、両者による共同研究へと切り替え本格的に進めていく。

共同研究では、両者の研究担当者が知見を持ち寄り、純粋培養アーバスキュラー菌根菌資材を施用した難波葱を、露地の高温下でリン酸施肥を段階的に減らした圃場に定植し、収量・品質を調査。あわせて、大阪環農水研が栽培前後の土壌中のリン酸を含む各栄養素を測定、同社がアーバスキュラー菌根菌の定着を評価することで、難波葱栽培における純粋培養アーバスキュラー菌根菌資材の有用性と土壌中の養分の蓄積・減少を評価する。

これらのデータを複数年に渡って取得後、慣行栽培と比較することで、リン酸施肥を何割削減できるか、また、投入した資材の効果が何年継続するか(再現性、年次変動)を評価。純粋培養アーバスキュラー菌根菌を利用した減肥栽培による環境配慮型農業を、高温下において安定生産を実現する栽培方法として構築・確立していく。

さらに、この栽培技術を大阪の特産品「難波葱」に適応することで、地産地消を促進。地域貢とび地域活性化をめざす。

重要な記事

241025・東芝ライテック:右上長方形SP

最新の記事

DiSC:SP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る