クボタの営農支援システム「KSAS」にIoTネットワーク「Sigfox」が採用 京セラ2024年4月26日
京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、クボタが提供する営農支援システム「KSAS(ケーサス)」のサービス「KStaASシンプルコネクト」に、IoTネットワーク「Sigfox」が採用されたことを発表。農機に後付けできる低コスト・低消費電力のデバイス「Sigfox」で農作業の効率化を支援する。
農機にSigfoxデバイスを後付け装着したイメージ
クボタは、国内農業における生産者の高齢化や人手不足など課題解決策として期待されるスマート農業を推進するため、営農支援システム「KSAS」を提供している。KSASは電子地図を用いた圃場管理や作業の記録、進捗状況などを見える化し、生産者の管理業務の負荷を軽減することができるシステム。通信機器搭載のクボタ製の農業機械(農機)とIoTネットワーク「Sigfox」が連携することで作業記録の自動化などが可能になる。
クボタは、KSAS非対応の農機に位置情報を把握できる通信デバイスを後付けすることで、KSASとの連携や農機の一元管理を実現できないかと考え、複数の通信方式やデバイスを用いて実証実験を実施。その結果、KCCSが提供するSigfoxネットワークとデバイスを採用された。
採用にあたっては、「充実したデバイスラインナップ」、「クボタのクラウド環境との接続容易性」「低コスト」と3点を評価。ラインナップの充実では、クボタが実現したいサービスに合ったデバイスを選択でき、開発コストや期間をかけず、迅速に実証試験を実施できた。また、Sigfoxネットワークサービスには、データを蓄積するためのクラウド環境が含まれており、データ連携(データ転送/API)も標準で実装されているため、クボタのクラウド環境(KSAS)と容易に連携ができた。さらに、他の通信方式より、長期間運用した際のサービス提供にかかるライフサイクルコストが安価で、クボタがめざすサービスコンセプトと合致していたことが評価された。
導入後は、生産者が元々所有していた農機にSigfoxデバイスを後付けし、位置情報を自動取得することで、KSAS対応機と非対応機を一元管理できるようになった。クボタは、Sigfoxを活用した同サービスを「KSASシンプルコネクト」として、3月から提供している。
KSASシンプルコネクト概要図
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