小型無人除雪機「除雪ドローンV3」開発 エバーブルーテクノロジーズ2024年6月5日
水上ドローンの自動化技術を手がけるエバーブルーテクノロジーズは、開発中の小型無人自動除雪機の製品モデル「除雪ドローンV3」を2026年のサービス提供に向けて仮予約を開始。同製品の試作機は6月5日、幕張メッセで開幕の「Japan Drone 2024」で公開・展示される。
「除雪ドローンV3」試作機※写真は開発中の試作機
同社は2023年に「除雪ドローン」の開発を始め、ジャパンドローン2023で「V1」モデルを発表・展示。そこで得られた意見や要望を反映し、より高性能な小型無人自動除雪機開発に向けた「V2」を開発した。
「除雪ドローンV2」は、スズキ製電動モビリティベースユニットを利用したプロトタイプ。従来のV1と比較してより広範囲で長時間の除雪を目的に、2023年12月から今年3月にかけて北海道で開発および雪上実験を実施した。スズキ製電動モビリティベースユニットは積雪路、零度以下の寒冷条件で問題なく動作し、信頼性と耐久性を証明。あわせて排土板の改良や駆動用タイヤの変更、自動除雪アプリの開発などを進めてきた。
また、NTT東日本共同し、山形県小国町や同酒田市で「地域の除雪課題に関する自動除雪実証実験」として運用テストを行い、積雪を検知して自動的に除雪を開始する実験に成功。雪国で実際に暮らす人々に「除雪ドローン」を見てもらい、製品を実際に活用する際の意見など知見や経験を反映した製品化予定モデルとして「除雪ドローンV3」を発表した。
エバーブルーテクノロジーズのオリジナル除雪装置は、V2の実証実験を踏まえ、小型無人自動除雪機に最適化したものを新たにV3用に新設計。自動制御ユニット「eb-NAVIGATOR」は、水上ドローン用に開発されたものをさらに改良し、小型無人自動除雪機に最適化したものを新たに開発した。
自動除雪アプリは、除雪エリアを地図上で設定することでエリア内を自動的に除雪。また、メール受信を契機として自動除雪を開始する機能や、タイマー設定で定時に自動除雪を開始する機能も備え、遠隔や深夜早朝の自動除雪運転の際、便利に使える。
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