アリスタと協業 新農園芸資材「バイオスティミュラント」発売 サカタのタネ2024年6月7日
サカタのタネは、農薬大手のUPL社のグループ会社であるアリスタ ライフサイエンスと、世界的に市場が拡大している新しい農園芸資材バイオスティミュラント(BS)分野で協業。その第一弾として6月6日、UPL社が開発した海藻由来のBS「GAXY」(ギャクシー)の日本販売権を得て、発売する。また、第二弾として新しいBS商品の共同開発を始める。
海藻由来のBS「GAXY」
BSは、植物生理に作用し、高温乾燥・低温など環境ストレス耐性、栄養吸収、代謝の促進、光合成活性化などに寄与する資材。近年、異常気象による農作物の収量低下などを背景に、世界的に利用が拡大しており、市場規模は約3650億円と推定。日本でも農林水産省「みどりの食料システム戦略」に明記されるなど、認知が広がっている。
一方、農薬や肥料と比べて新しい資材であるBSに普及には、その効果だけでなく、散布労力やコストの軽減が求められるが、アリスタ社の試験により、「GAXY」は多くの農薬と混用できることが確認されている。
「GAXY」の原料である海藻抽出物 GA142は、不純物の除去に成功したことによりゲル化沈殿の問題が生じにくく、海藻系BSの中では粘度が低いためドローンでの散布にも向いている。他社商品と比べ少量(希釈倍率 葉面散布 5000~1万倍)で効果を発揮するため、コストパフォーマンスにも優れている。
日本の農業現場では猛暑や日照不足、肥料価格の高騰など、さまざまな課題がある中、「GAXY」は水分や養分吸収の改善による高温乾燥、塩害などのストレス耐性向上、光合成能力のサポート、内生ポリアミン生成による花芽誘導および果実の肥大均一化など、生産者の課題に広く活用できる。
「GAXY」は1リットル26400円(税込)。全国の種苗店、農業資材店、JAなどを通じて営利生産者向けに発売。3年後の販売目標金額は1億5000万円。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ホウレンソウにクロテンコナカイガラムシ 県内で初めて確認 神奈川県2024年12月23日
-
【注意報】カンキツ類にミカンナガタマムシ 県内全域で多発 神奈川県2024年12月23日
-
24年産新米、手堅い売れ行き 中食・外食も好調 スーパーは売り場づくりに苦労も2024年12月23日
-
「両正条植え」、「アイガモロボ」 2024農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ①2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ②2024年12月23日
-
香港向け家きん由来製品 島根県、新潟県、香川県からの輸出再開 農水省2024年12月23日
-
農泊 食文化海外発信地域「SAVOR JAPAN」長野、山梨の2地域を認定 農水省2024年12月23日
-
鳥インフル 米アイダホ州、ネブラスカ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月23日
-
農林中金 当座預金口座規定を改正2024年12月23日
-
農林中金 変動金利定期預金と譲渡性預金の取り扱い終了2024年12月23日
-
「JA全農チビリンピック2024」小学生カーリング日本一は「札幌CA」2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」栃木県で三ツ星いちご「スカイベリー」を収穫 JAタウン2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」大分県で「地獄めぐり」満喫 JAタウン2024年12月23日
-
「全農親子料理教室」横浜で開催 国産農畜産物で冬の料理作り JA全農2024年12月23日
-
「愛知のうずら」食べて応援「あいちゴコロ」で販売中 JAタウン2024年12月23日
-
Dow Jones Sustainability Asia Pacific Indexの構成銘柄7年連続で選定 日産化学2024年12月23日
-
「東北地域タマネギ栽培セミナー2025」1月に開催 農研機構2024年12月23日
-
NTTグループの開発した農業用国産ドローンの取り扱い開始 井関農機2024年12月23日
-
北海道立北の森づくり専門学院 令和7年度の生徒を募集2024年12月23日