パナマ病に強力な土壌改良剤「ヤマゲン」市場参入を予定 創建エース2024年6月17日
株式会社創建エースは7月1日、バナナの難病であるパナマ病に強力な土壌改良剤「ヤマゲン」のテスト販売を開始する。
土壌改良剤「ヤマゲン」は、バナナの栽培において致命的な被害をもたらすフザリウム菌に対抗するために開発された。
パナマ病はバナナの栽培に壊滅的な影響を与える植物病害で、特に1950年代にパナマを中心に広がったことからその名が付けられた。この病気の原因であるフザリウム菌は、バナナの根から侵入し、導管を侵すことで水分や栄養分の吸収を妨げ、最終的にバナナを枯死させる。さらに、1990年代に登場した新系統(TR4、トロピカル・レース4)は、従来の耐病性を持つキャベンディッシュ種バナナにも影響を及ぼし、農業界に再び大きな脅威をもたらした。
同社は、パナマ病(TR4)撲滅のための土壌改良剤「有機ヤマゲンバイオ液」の開発に取り組み、2023年11月21日から2024年5月15日までフィリピンのダバオ地区にて実地調査を実施。新パナマ病、モコ病、シガトカ病に侵された農場において土壌改良剤の散布実験を行った結果、「有機ヤマゲンバイオ液」を使用したバナナの植物病害抑制効果が確認された。
ヤマゲンの新しい土壌改良剤は、フザリウム菌に対する耐性を持つ特殊な成分を含んでおり、感染リスクを劇的に低減。数年にわたる研究と実地テストの結果、パナマ病に対する高い効果が確認されている。
また、同プロジェクトに賛同する愛媛大学名誉教授の山岡直人氏による研究では、「ヤマゲン」は乳酸菌、酵母菌、納豆菌の混合物を培養・発酵させた微生物混合溶液資材であり、作物の収量増加や植物病害抑制効果が確認されている。ヤマゲン処理によって土壌微生物が活性化され、パナマ病菌の繁殖を抑制する効果が実証された。
重要な記事
最新の記事
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日
-
厚木・世田谷・北海道オホーツクの3キャンパスで収穫祭を開催 東京農大2024年11月22日
-
大気中の窒素を植物に有効利用 バイオスティミュラント「エヌキャッチ」新発売 ファイトクローム2024年11月22日
-
融雪剤・沿岸地域の潮風に高い洗浄効果「MUFB温水洗浄機」網走バスに導入 丸山製作所2024年11月22日
-
農薬散布を効率化 最新ドローンなど無料実演セミナー 九州3会場で開催 セキド2024年11月22日
-
能登半島地震緊急支援募金で中間報告 生産者や支援者が現状を紹介 パルシステム連合会2024年11月22日