ニラ、アスパラガスの名産地 山形県最上町でアシストスーツ40台導入 イノフィス2024年7月12日
アシストスーツを製造・販売するイノフィスは、ニラ、アスパラガスの一大産地である山形県最上町の黒沢地区に、腰の負担を35%軽減するアシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power®」を40台納品した。サポータータイプでは最強クラスの補助力を持つアシストスーツが、農作業時の中腰姿勢やコンテナ運搬時の身体的負担軽減に貢献する。
「マッスルスーツSoft-Power®」を着用しアスパラガスほ場で作業する生産者
最上町では、2004年にアスパラガスの産地化に向けて栽培を始め、現在では山形県内一の生産量を誇り、出荷量も400トンを超える。また、主力ブランド「達者de菜」を全国に約176トン出荷するニラも主要産業だが、農業従事者の減少による担い手不足が課題。農業の倒産は2年連続で最多を更新し、基幹的農業従事者数人口は2005年時点では224.1万人だったが、2023年の推概数値では約半分の116.4万人まで減少している。
また、山形県の耕地面積や総農家数の約6割を、中山間地域が占めており、平地等に比べ高齢化や人口減少が進行。人材の問題だけではなく、急傾斜かつ長大で、草刈り機などの大型機械が入れない場所もあり、まだまだ人の手で収穫をしている農家も多いことから、営農を維持するにも、身体的負担感を軽減するアシストスーツのようなツール導入が急務となっている。
このほど、アシストスーツを導入した山形県最上町黒沢集落協定は、これまで中山間地域等直接支払交付金事業を活用して農業機械などを導入し生産者に貸出し、経営面で営農を支援してきたが、今年度からは、生産者の身体的負荷軽減の取組を進めることを決め、アシストスーツの導入を検討。中腰姿勢の負担を軽減できるしっかりとした補助力と、連続作業や軽トラック、農業機械に乗ることも想定し、装着した状態で運転ができる利便性や動きやすさ、着脱のしやすさも重視して「マッスルスーツ Soft-Power®」が導入された。
使用している生産者からは「中腰姿勢が楽になって助かっている」、「腰の負担軽減を実感できる」など好評。導入を決めた山形県最上町黒沢集落協定は、「作業中の腰の負担軽減を実感してもらい、怪我が原因で営農を断念する方を減らし、営農継続の一助に繋がれば」と期待を寄せている。
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