「スイカモザイクウイルス検出キット」開発 ウリ科野菜モザイク病の原因ウイルスを迅速診断2024年9月6日
ニップンと茨城県農業総合センターは、ウリ科野菜で問題となるモザイク病の原因ウイルスを迅速診断する「スイカモザイクウイルス（WMV）検出キット」を開発。ニップングループの株式会社ファスマック（神奈川県厚木市）が、9月12日から販売する。
Agripaletteアグリパレット（スイカモザイクウイルス）
キュウリやメロンなどのウリ科野菜では、WMVによるモザイク病が発生し、品質や収量の低下が問題となっている。
このウイルスはアブラムシにより媒介され、感染すると大きな減収につながるため、早期に診断し対策を講じる必要があるが、これまでWMVによるモザイク病を簡易に診断できるキットはなく、生産者や指導機関等から本ウイルスの簡易検出キットの開発が求められていた。
ニップンと茨城県農業総合センターは、植物ウイルス病の簡易診断の実用化に向けて共同研究を進め、このほど茨城県が、WMVに対する高感度な抗体作製技術を確立。
その成果をもとに、ニップンは、WMVを生産現場で迅速に検出できる国内唯一のイムノクロマトキット「Agripaletteアグリパレット（商標）（スイカモザイクウイルス）」を開発した。
新開発の検出キットを生産者などが使うことで、WMVによるモザイク病の早期診断が可能となる。その診断結果に基づき、発病株の抜き取りや媒介虫の防除等を速やかに行うことで、同病のまん延を防止し、ウリ科野菜の安定生産につながる。
◎商品概要
商品名：Agripaletteアグリパレット（スイカモザイクウイルス）
定価：1万5000円（税別）
内容量：10個
＜特長＞
・国内で購入できる唯一のWMVイムノクロマトキット
・専門の機器がなくても、ほ場等での診断が可能
・操作が容易で、短時間（15分程度）で検出が可能
判定方法：ラインが2本なら陽性（ウイルス検出）、1本なら陰性（ウイルス非検出）。
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