無人ロボットコンバインが「第11回ロボット大賞優秀賞」受賞 クボタ2024年9月24日
株式会社クボタが製造・販売する無人ロボットコンバイン「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」(以下「アグリロボコンバイン」)が、「第11回ロボット大賞」(経済産業省、一般社団法人日本機械工業連合会、農林水産省その他4省共催)で優秀賞(農林水産業・食品産業分野)を受賞した。
アグリロボコンバイン DRH1200A-A
アグリロボコンバインは、稲や麦の収穫作業を自動で行う業界初の無人ロボットコンバイン。使用者がほ場の最外周を手動運転で作業することで、ほ場形状マップと走行ルートを自動で作成し、2周目からは無人自動運転による作業が可能。また、タンク満杯時や作業完了時には指定した排出位置へ自動で移動する機能などを備えている。
受賞理由は、これまで技術的難度が高いとされてきたコンバインの無人化において、AIを用いて人を検出するなど、先端技術と制御技術により、安全性を確保し業界で初めて量産に成功したこと。また、人が行っている作業方法を制御技術により再現し、熟練オペレータ同等の高い作業能率を実現したこと。さらに、稲作の主要3機種(トラクタ、田植機、コンバイン)の無人ロボットが出そろったことで、一貫した作業体系が可能となり、農業がより効率的で持続可能になることなどが評価された。
同社は、この受賞を励みに、今後もロボット技術のさらなる発展とスマート農業の普及を加速させ、農作業の効率化や生産性の向上に貢献していくとした。
表彰式の様子
ロボット大賞は、ロボット技術の発展やロボット活用の拡大等を促すため、特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用や研究開発、人材育成の取組みなどを表彰する制度。過去には、ソフトバンクロボティクスの「Pepper」やナイルワークスの「完全自動飛行のドローンによる空からの精密農業」などが受賞している。
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