サカタのタネ 北中米統括子会社がウッドランド市に本社を移転2024年10月4日
サカタのタネの北中米統括子会社であるSakata America Holding Company, Inc. (SAH) は、本社をこれまでのカリフォルニア州モーガンヒル市から同ウッドランド市の「The Sakata Woodland Innovation Center(WIC)」に移転。9月12日にグランドオープニングセレモニーが開かれ、日本の山田重夫駐米大使、同社の坂田宏社長、カリフォルニア州議会議員やビジネスパートナーのほか、SAH経営陣、従業員など約200人が参加した。
グランドオープニングセレモニーで行われたテープカット。
左から、山田重夫駐米大使、SAHのDave Armstrong社長兼CEO、サカタのタネの坂田宏社長
SAHの新本社は、カリフォルニア州ヨロ郡の219エーカー(約88.6ヘクタール)の農地へ移転。農業のイノベーションと持続可能性を推進する同社にとって重要な節目となる移転で、WICはSAHの業務の中核として機能する。研究開発、種子生産、加工、試験、包装、流通、バイオテクノロジーなど、SAHの「21世紀の農場」を体現する主要な機能が一つの拠点に統合された。
SAHの社長兼CEOのDave Armstrong氏は、「拡大する作物ポートフォリオにおけるリーダーシップの地位を拡大するには、成長する事業を支え、世界で最もダイナミックな農業地域の一つである『タネのシリコンバレー』に深く根ざしていくことが不可欠」と説明。また、「本社をウッドランド市に移転することは、カリフォルニア州の重要な農業および種子分野への注力を表している。この投資により、研究開発およびその他の複数の機能を一つの最先端の拠点に統合することが可能になる」と話した。
ウッドランド市への移転は、SAHと近隣のカリフォルニア大学デービス校との関係を強化し、世界的に有名な農業科学機関とのコラボレーションの機会を拡大。ブロッコリーに始まり、さまざまな野菜や花へと拡大してきた種子産業におけるSAHの伝統は、北米と中米のインフラと人材への大規模な追加投資によって強化された。新本社は、北中米全域の五つの研究拠点、複数の種子加工、ラボラトリー、事務所を統合し、SAHの研究部門におけるグローバルな協業を促進する。
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