ロボット・自動化農機検査の方法・基準が国際基準に掲載 農研機構2024年10月9日
農研機構が、農業機械安全性検査として実施しているロボット・自動化農機検査の方法・基準が海外から高く評価され、ロボット農機の安全性に関する国際規格「ISO18497:2024」に掲載された。将来的に安全性が高いロボット農機の国際的な普及促進が期待される。
農研機構は、農業機械や農業施設を対象にして実機を確認しながら安全性が確保されているかどうかを検査する安全性検査(任意の制度)を実施。その一つとして、ロボット農機や自動化農機等の先進的な機械・装置の安全性等について検査するロボット・自動化農機検査がある。
具体的には、運転状態を表す表示器、遠隔操作装置の機能、人や障害物を検出した時の安全機能などの安全性を確認する検査を実施。これまでに8月時点で、ロボット農機は3機種11型式、自動化農機は4機種91型式を認証し、安全なロボット農機や自動化農機の開発・普及に貢献してきた。
このほど、2018年に発行されたロボット農機の安全性に関する国際規格ISO18497:2018が改訂され、ISO18497:2024が発行。その検討過程において、農研機構のロボット農機の安全性検査の実績が高く評価され、ISO18497:2024の付属文書として、農研機構が策定したロボット・自動化農機検査の主要な実施方法と基準(ロボットトラクター用、ロボット田植機用)が掲載されることとなった。
国際的にも農業機械のロボット化は進展しており、それらの普及に当たっては安全性を担保するための検査は重要。国際規格に掲載されることで、農研機構のロボット・自動化農機検査の方法・基準が世界中に周知される。
今後、海外の農機メーカーがロボット農機の日本向け製造・販売を検討する際に、農研機構の検査方法・基準が考慮されることや、日本の農機メーカーによるロボット農機輸出への貢献が期待される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日