高機能材料事業拡大へ 米スタートアップAres Materials社に出資 デンカ2024年10月28日
デンカは、ペガサス・テック・ベンチャーズと共同で運営するCVCファンドを通じて、エン・チオール系光学フィルムを開発するスタートアップ企業のAresMaterialsInc.(本社:米テキサス州ダラス)へ出資した。
AresMaterials社は、エン・チオールを原料としたマテリアルズ・インフォマティクスの設計デザインを開発し、それを利用して高性能な光学フィルムを生産する技術を保有しており、デンカは、同社と協業の検討を進めてきた。
同社の保有する光学フィルム製造技術は、有機溶剤や熱を使用しない独自のUV硬化プロセスで、かつ原料にはPFASを一切含有しないため、環境負荷の低減やCO2排出の削減に貢献。低コストと光学特性を両立した光学フィルムを生産できる。
デンカは、AresMaterials社への出資を通じて、同社独自の技術であるエン・チオール系接着剤「ハードロックOPシリーズ」と同社の光学フィルムとの併用によるディスプレイの表示性能の向上に向けた共同開発と、市場開拓で連携を図り、フレキシブルディスプレイ分野での社会実装を目指す。
デンカは、経営計画「Mission2030」に基づき、世界各国の最先端技術を持つスタートアップ企業への出資や提携を行うことで新規事業創出を推進するため、2023年1月にCVCファンドを設立。CVCを通じた取り組みとして、2030年度までに最大で約1億米ドルの投資を計画している。
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