「国産4足歩行ロボット」開発 日本の技術結集で新たな価値創造へ アールティ2024年12月18日
AI・サービスロボットの分野で高度人材育成、ロボットプラットフォーム、教材を開発・販売するアールティは、海外で実用化段階にある4足歩行ロボットの製品化プロジェクトを開始。国内の4足歩行ロボットのニーズを広げるとともに、新たな技術開発ベースを提示することを目指し、2025年度内の受注生産による発売を予定している。
開発中の4足歩行ロボット
4足歩行ロボットは、段差や不整地で車輪などが踏破できない場所での利用が考えられ、国内外で多様なニーズがある。この分野は海外での技術開発が先行しており、国産化が期待されている。
同製品化プロジェクトでは、東京大学河原塚健人研究室で開発している「MEVIUS(メビウス)」をベースに、教育・研究機関や産業分野での活用を見据えて製品化。特に歩行モーションに関しては、世界最先端の研究トピックスである機械学習による歩行の実用化を視野に入れている。
アールティは、これまで高度なAIビジョン技術、ROSの開発技術、等身大人型二足歩行ロボットの開発実績があり、車輪型から2足歩行ロボットに至るまで様々な製品、受託開発品を国内外に販売。こうした経験を生かし、産業界や教育現場のほか、社会課題解決のためのロボットソリューションとして製品が活用されることを目指す。
シミュレータ内の動作(開発中)
同製品化プロジェクトで開発する4足歩行ロボットは、以下4つの特徴が備わる予定。
高度なバランス制御:多関節構造と高度なセンサ技術を採用し、不整地に強い自然なモーションを実現
ROS2対応:オープンソースソフトウェアとの互換性を持ち、研究や開発環境での柔軟な活用が可能
機械学習機能の統合:人間が遠隔操作したり、デジタルツインで生成された動作を学習する技術を搭載し、AI学習データの効率的な再現をサポート
モジュール型設計:カスタマイズ可能な設計で、教育用教材から産業プロトタイピングまで幅広く対応
同製品は現在試作段階にあるが、 受託開発に関しては随時相談を受け付ける。ロボット単体でのターゲット価格は数百万円の価格帯で、2025年度内の販売開始を予定。詳細なスペックやデモ機についての問い合わせは、アールティ 広報チーム(メール)info@rt-net.jp 、(電話)03-6666-2566まで。
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