トラクタ、コンバイン、乗用全自動野菜移植機を新発売 クボタ2025年2月6日
株式会社クボタは、トラクタ、コンバイン、乗用全自動野菜移植機の新製品を発表した。GNSS(衛星測位システム)から得られる位置情報を利用して自動でまっすぐに走行・作業ができる「GS(Go Straight、直進自動操舵)機能」を搭載する農業機械のラインアップを拡充する。
同社は、これまでGS仕様がなかった80馬力~105馬力のトラクタと、5条刈・6条刈のコンバインの新製品を発売する。また、乗用全自動野菜移植機にも初めてGS機能を搭載し発売。農機の操縦時間の多くを占める直進作業をGS機能でアシストすることで、操縦者の負担軽減や作業効率の向上、未熟練者でも精度の高い作業ができるようになることが期待される。
GS機能は、設定した始点Aと終点Bを結んだ「基準線」に対して平行になるように自動で方向修正する。トラクタ「レクシアGS仕様(80馬力~105馬力)」と乗用全自動野菜移植機はRTK-GNSS※1アンテナを標準装備※2しており、基準線に対して誤差2~3cm程度の直進作業が可能となった※3。また、始点・終点を設定する以外に、方位角(数値)を入力し基準線を作成するモードや、一定距離を直進するとその進行方向の延長線上に自動で基準線を作成するモードも搭載された※4。
KSAS(クボタスマートアグリシステム)と連携した「GSリンク」機能を搭載した製品※5でGS作業を行うと基準線が自動的にKSASに登録されるので、次回以降の作業では登録された基準線を呼び出せば、基準線の登録や設定作業を省略することができる※6。また、KSASに登録された基準線は「GSリンク」を搭載する他の機種とも共有することができ、トラクタ・コンバイン・田植機で同じ基準線を活用するといった使い方が可能。
※1 下記「測位システムと補正情報の基礎知識」リンク参照
※2 トラクタ「スラッガーGS仕様(28馬力~60馬力)」と自脱型コンバイン「ディオニスGS仕様(5条刈・6条刈)」ではオプション装備。
※3 別途、RTK補正情報サービスの契約および通信端末が必要。
※4 乗用全自動野菜移植機を除く
※5 レクシアGS仕様とディオニスGS仕様に搭載。スラッガーGS仕様はSL380-600GS3キャビン仕様のみ搭載。
※6 KSAS営農コースの入会が必要。
トラクタ「スラッガーGS仕様」SL280GS3-PC(28馬力)~ SL600GS3-PC(60馬力)[9型式]
トラクタ「レクシアGS仕様」MR800HGS(80馬力)~ MR1050HGS(105馬力)
自脱型コンバイン「ディオニスGS仕様」DR6130GS(6条刈 130馬力)
乗用全自動野菜移植機 高機能仕様 SKP-200H[1型式]]
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日