売上高3.0%増 2025年3月期第3四半期決算 デンカ2025年2月12日
デンカは2月7日、2025年3月期第3四半期の決算短信を発表した。
売上高は、3015億9800万円と前年同期に比べ87億5500万円(3.0%)の増収。収益面では、円安による交易条件の改善があったが、販売数量が減少した。また、海外子会社の為替換算影響などにより固定費が増加したことから、営業利益は118億1600万円(前年同期比7億3700万円減、5.9%減益)。経常利益は43億3000万円(前年同期比41億3300万円減、48.8%減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億7700万円(前年同期比10億400万円減、28.0%減益)となった。
部門別の内容は次のとおり。
◎電子・先端プロダクツ部門
球状アルミナや球状シリカは、生成AI向けの需要が拡大し全体で増収となったが、その他の半導体需要は回復が鈍化。高機能フィルムも電子部品向けの需要が緩やかに回復し増収となった。また、高純度カーボンブラックの販売数量は、xEV向けは前年を下回ったが、高圧ケーブル向けは前年を上回り、全体で増収。このほか、LED向けサイアロン蛍光体"アロンブライト"も販売数量が前年を上回った。一方、電子回路基板は販売数量が前年を大幅に下回り減収となった。
この結果、同部門の売上高は675億2600万円(前年同期比41億9900万円(6.6%)増収)。営業利益は69億2300万円と前年同期に比べ2億5600万円(3.8%)の増益となった。
◎ライフイノベーション部門
インフルエンザワクチンの出荷は前年並み。一方、POCT検査試薬は、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時診断キットの販売数量が前年を下回り減収となった。このほか、その他の検査試薬の販売は前年並みとなった。
この結果、同部門の売上高は350億9400万円(前年同期比29億3800万円(7.7%)減収)。営業利益は76億100万円と前年同期に比べ21億1000万円(21.7%)の減益となった。
◎エラストマー・インフラソリューション部門
クロロプレンゴムの需要は低調に推移しており、販売数量は前年並み。このほか、農業・土木用途向けのコルゲート管やセメントの販売も前年並みとなったが、特殊混和材の販売数量は、工事遅れなどの影響により前年を下回った。
この結果、同部門の売上高は844億5600万円(前年同期比13億4400万円(1.6%)減収)。56億7000万円の営業損失(前年同期は営業損失55億5000万円)となった。
◎ポリマーソリューション部門
AS・ABS樹脂や透明樹脂、デンカシンガポール社のMS樹脂は、販売数量が前年を上回ったほか、原材料価格の上昇に応じた価格改定をおこない増収となった。このほか、食品包材用シートおよびその加工品や、合繊かつら用原糸"トヨカロン"の販売は、需要低迷が続いており前年並み。
この結果、同部門の売上高は1023億7600万円(前年同期比100億200万円(10.8%)増収)。営業利益は10億5500万円と前年同期に比べ7億1000万円(205.8%)の増益となった。
◎その他部門
YKアクロス株式会社等の商社は、取扱高が概ね前年並み。この結果、同部門の売上高は121億4500万円(前年同期比11億6300万円(8.7%)減収)となり、営業利益は18億2000万円と前年同期に比べ5億7900万円(46.7%)の増益となった。
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