KSASで衛星画像を活用した生育マップの作成が可能に クボタ2025年3月27日
株式会社クボタは、同社がサービスを提供する営農支援システム「KSAS(Kubota Smart Agri System、ケーサス)」の「リモートセンシング」機能に、人工衛星プランのお試し版(ベータ版)を追加した。本プランでは、人工衛星で撮影した農作物の生育状態をマップ上に表示するサービスを利用できる。
同社は今後もサービスの拡充を通じて農作業の効率化と栽培管理の高精度化を支援していく予定。
生育マップイメージ
◎背景とねらい
・国内農業は、農業生産者の高齢化や人手不足といった課題に直面しており、持続可能な農業の実現には農作業の省力化と高品質な農作物の生産を可能とする、ICT技術などを活用したスマート農業が欠かせない。
・同社が2014年にサービスを開始した営農支援システム「KSAS」は、農地情報や作業履歴、収穫実績、農業機械の稼働情報等をパソコンやスマートフォンで記録・管理・閲覧できるシステムで、多くの農業生産者に導入している。
・「KSAS」では、2023年にドローンで撮影した画像をもとに、農作物の生育状態をマップ上に表示する「リモートセンシング」機能の提供を開始した。圃場の画像を高解像度で取得できるため、病害虫の早期発見や細かな肥料管理に貢献している。
・同社は、2024年12月に人工衛星によるリモートセンシングサービスを提供していたスペースアグリ株式会社と技術導入契約※1を締結し、同社の技術を活用して、KSASのシステム上で人工衛星の画像を用いた農作物の生育マップを提供いたします。このサービスにより、人工衛星を用いて広範囲に、より多くの圃場の生育状態を確認したいという農業生産者のニーズに対応する。
・今後はお試し版(ベータ版)の利活用状況を踏まえてさらなる機能拡充を図るなど、正式版の開発を進めていく予定。
※1
技術導入契約とは、株式会社クボタが衛星リモートセンシング機能を開発するにあたり、必要となるスペースアグリ株式会社の技術情報・プログラム情報の株式会社クボタへの開示、およびスペースアグリ株式会社が保有する特許権・商標権を株式会社クボタへ譲渡するものであり、スペースアグリ株式会社の事業(これに関わる債権債務を含む)及びサービス「Space-agri」に登録された各種データを引き継ぐものではない。
◎機能の概要
■利用資格
KSAS営農コース会員であること
※利用希望の場合、下記KSAS Marketplaceの「リモートセンシング」から申し込みが必要。
■サービス内容
米国Planet Dove衛星から取得したリモートセンシング画像を用いた生育マップ作成・提供
詳細については、下記KSAS Marketplaceの「リモートセンシング」ページ参照のこと。
■サービス開始時期
2025年4月8日
■利用料金
お試し版(ベータ版)特別価格 1ヘクタールあたり500円(年単位、税別)
※別途、KSAS営農コースの月額利用料金が必要。
※申し込み日にかかわらず、利用可能日は2025年12月末まで。2026年1月1日以降は、別途申し込みが必要。
※提供するプランや価格は変更の可能性あり。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日