生産資材:年頭あいさつ2020(農機・資材)
木股 昌俊 氏(一般社団法人日本農業機械工業会 会長)2020年1月2日
農業者を支える頼れるパートナーに
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
皆様方におかれましては、お健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
平素より本会にお寄せいただいておりますご支援とご厚情に厚く御礼申し上げます。
昨年は、自然災害が相次いだ年でした。年頭に当たり、本年の平穏と皆様方のご隆盛・ご多幸をお祈り申し上げます。
昨年12月の内閣府・月例経済報告によりますと我が国の景気は、「輸出が引き続き弱含む中で、製造業を中心に弱さが一段と増しているものの、緩やかに回復している。」とされており、2カ月ぶりに下方修正されながらも戦後最長となる緩やかな景気の拡大が続いています。
一方、海外に目を向けると、世界の2大経済大国である米中の貿易摩擦について解決の道筋が見えていないことに加え、英国のEU離脱についても、今後の行方に注視が必要な状況です。
我が国の少子・高齢化は農業部門において特に顕著に進行しており、担い手の不足や高齢化による農業構造の急速な変化に対応するため、未来に向けて生産体制の再構築が求められている状況です。
こうした中、ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、超省力化や高品質生産等を可能にする「スマート農業」の実用化と現場への導入が着実に進みつつあり、ロボット農機をはじめとする農業機械の高度化に期待が集まっています。
当工業会といたしましても、スマート農業の推進を通じて日本農業や担い手の支援に努めているところです。
私ども農機業界の状況を日農工統計から見てみますと、昨年1月から11月までの累計生産・出荷実績は、生産額が4202億円と前年同期比110%、出荷額が4275億円、同104%と前年を超過する実績で推移しました。消費税率引き上げ前の駆け込み需要もあり、国内向けの出荷額は、2536億円で106%と伸長しております。
足下の状況には、依然として厳しさがありますが、日本の農業が大きく変わろうとするとき、農業機械が「農業者を支えるより頼もしいパートナー」として、生産性向上の要を担い、しっかりと農業の担い手を支える役割を果たしていけるよう努めて参りたいと存じます。
関係各位のご理解・ご支援をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
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