生産資材:年頭のあいさつ2021
【年頭あいさつ】農業機械の安全対策をさらに充実 一般社団法人 日本農業機械化協会会長 雨宮宏司2021年1月3日
一般社団法人日本農業機械化協会会長
新年明けましておめでとうございます。昨年は大変な1年でしたが、早くこの事態が克服され、今年は平穏な社会が取り戻せるようお祈りいたしております。
さて、そのようななかでも農業生産の継続発展は当然にして重要であり、我が国農業生産・農業機械に関しては、スマート化、ICT化が世界の先頭を切って進んでおります。昨年には農政の基本的指針である「食料・農業・農村基本計画」が改訂されましたが、農業技術に関しては「スマート農業の加速化など農業現場でのデジタル技術の利活用の推進」が筆頭に記述されています。
このような情勢下、当会でもスマート農機実用化のポイントのひとつである安全性に関して、関係メーカー等参集の下、具体的な安全方策策定を行っています。この取組みも5年前の開始当初はトラクターのみが対象でしたが、その後田植機、草刈機、茶園管理機を加え、今年度は小型の汎用ロボットやコンバインに関しても検討・議論を行うなど対象が広がってきています。
一方、従来ベースの安全対策も重要です。前述の基本計画でも平成12年以来初めて「農作業等安全対策の展開」が独立の項目として取り上げられました。特に死亡事故では高齢者比率が極めて高いことから、本会では「ベテラン農業機械点検」という高齢者所有機械の安全性をチェックし、問題点の改善と意識啓発を行う事業を実施しています。また、高齢者の方が実際に自らの機械で作業する場面を動画撮影し問題点があれば指摘するとともに普及啓発ビデオを作成する、農業者に安全意識・身体機能等の自己チェックを行っていただく研修を実施する、安全フレーム装備のなかったトラクターにフレームを後付けした人の意識調査を行う、などの安全対策を充実させております。
さらに、生産性向上・コストの低減については、特に中古農業機械査定士制度の設置・運営に力を入れており、全国どこででも実機を前にして、スマホかタブレットに型式名や年式、要修理か所などを入力して査定価格が算出できる仕組みを運用するなどにより、健全な中古市場育成を目指しています。
末筆となりましたが、本年も農業機械化・施設化に尽力される皆様のご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日